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ムーンサルトレター

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シンとトニーのムーンサルトレター 第040信

第40信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、お元気ですか?このレターも、もう40信目ですよ。早いものですね。前回のレターの最後に、Tonyさんの「人間は人間中心とエゴを尊重しすぎたのではないでしょうか」という言葉がありました。たしかに、そうかもしれません。そういう側面があるとわたしも思いますが、また一方で、現代の社会において人間は決して尊重されていないとも感じます。特に、人間の命がまったく尊重されていないのではないでしょうか。  最近のショッキングなニュースといえば、なんといっても「元 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第039信

第39信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、わたしは、いま金沢にいます。昨日は北陸大学で授業を行ない、今日は「北國新聞」のインタビューを受けました。もともと金沢は大好きな街でしたし、弊社の拠点も多いのでよく訪れていましたが、北陸大の客員教授になったおかげで、さらに来る回数が増えました。先日は、金沢を中心としたサンレー北陸の社員旅行にも参加し、立山・黒部の紅葉を楽しんできました。その後、長野に足を伸ばして、善光寺にお参りしました。  善光寺といえば「観光仏教」を象徴する寺のひとつだといえ […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第038信

第38信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、『聖地感覚』(角川学芸出版)の御出版、まことにおめでとうございます。早速読ませていただきましたが、面白くて一気に読了しました。とくに、東山修験道の章が迫力満点ですね。Tonyさんは、東山を新月の夜や満月の夜に懐中電灯ももたずに歩かれることがしばしばあるとか。「初めの頃は少し怖い思いもしたが、今ではとくに新月の夜の暗闇の中を歩いていると、心の底から喜びと安心感がふつふつとたぎってくるようになった」と書かれていて、仰天しました。本当に大丈夫ですか […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第037信

第37信 鎌田東二ことTonyさんへ  日中はまだまだ残暑が厳しいですが、夜の庭には虫の声も聞こえるようになり、すっかり秋らしくなってきました。なによりも、今日は中秋の名月です。でも、今夜は空が曇って月が見えません。まことに残念ですが、つい数日前までは妖しいほど美しい9月の月光を浴びて、瞑想的な気分になっていました。瞑想とは魂のコントロール技術だと思いますが、月光が人間の魂に与える瞑想的な魔力を見事に表現した人物に宮沢賢治がいます。  賢治は20代の半ばに東岩手火山に登り、一夜を明かしました。そ […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第036信

第36信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、毎日あいかわらずの暑さですが、お元気ですか?わたしは、今日、小学3年生になる下の娘と一緒に映画「崖の上のポニョ」を観てきました。わたしの大好きな「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」などの完成度に比べると、正直、物足りなかったです。宮崎駿監督の前作「ハウルの動く城」と同様にストーリーの背景がわかりにくかったように思います。でも、魚のポニョが嵐の海の上を疾走し、ついに宗介と再会するシーンには感動しました。また、月が海上に浮かぶ場面が美しかったです […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第035信

第35信 鎌田東二ことTonyさんへ  せっかく梅雨は明けましたのに、あいにくの曇り空で今夜の満月が見えません。  Tonyさん、またもや14歳による事件が発生しましたね。名古屋駅から東京へ向かう高速バスを乗っ取った疑いで16日に逮捕されたのは、なんと中学2年生でした。少年は、運転手の首にナイフをつきつけ、大胆にも車中から「バスジャックした」と自ら110番通報して「犯行宣言」しました。学校によれば、学級委員も務める積極的な生徒だったそうですが、その犯行の理由というのがまた驚きです。親に叱られて、 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第034信

第34信 鎌田東二ことTonyさま  梅雨のため憂鬱な毎日が続きますが、Tonyさん、お元気ですか?5月24日(土)には、京大でお会いできて嬉しかったです。小倉から新幹線に乗って京都で降り、そこからバスに揺られて、やって来ました、京都大学!初めて訪れたのですが、かの時計台が見えたときは感動しましたよ。ここが多くの「知」の巨星たちが活躍した舞台かと想像すると、早稲田出身のわたしまで何だか身の引き締まるような思いがしました。  その日は、時計台記念館の会議室で「第1回ワザ学研究会」が開催されました。 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第033信

第33信 鎌田東二ことTonyさま 前回のレターを読んで、Tonyさんの御多忙ぶりに驚いています。本当に怒涛のような日々を過ごしておられたのですね。わたしも4月から北陸大学の客員教授になりましたが、本業のほうでも、このたび冠婚葬祭互助会の全国団体である全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)の副会長に就任するはこびとなりました。さらに出張など増えることと思われますが、Tonyさんに負けずに、楽しみながら頑張りたいと存じます。 さて前回のレターには、心理学者のジェームズ・ヒルマン氏が登場していましたね。当 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第032信

第32信 鎌田東二ことTonyさま  Tonyさん、このたびは誠におめでとうございます! 今年の1月16日に、Tonyさんから次のようなメールが来ました。「突然ですが、私事の変化をお伝えします。昨年の12月18日に決定していたことですが、来る4月1日から京都大学こころの未来研究センターに本務が移ることになりました。同大学院教育学研究科でも少し授業担当します。京都造形芸術大学は、客員として関わります。4月以降は、月は造形大、火水木と京大勤務になり、ほとんど京都住まいとなります。」  昨年末から「来 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第031信

第31信 鎌田東二ことTonyさま  Tonyさん、いよいよ春が近づいてきましたが、お元気ですか?わたしは、トルコとアラブ首長国連邦(UAE)に行ってきました。トルコのイスタンブールは一度は訪れたいと思っていた憧れの街ですが、想像以上に文化ゆたかな素晴らしいところで、とても気に入りました。「イスタンブール」という言葉の響きも何だか素敵に感じられ、「東西の文化交はる港町イスタンブール響きまた良し」という歌を詠みました。それから、ボスホラス海峡の光景は、とても関門海峡に似ていると思いました。海峡とい […]

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