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2006年4月

シンとトニーのムーンサルトレター 第007信

第7信 鎌田東二ことTonyさま  満開の桜も次第に散りはじめていますが、いかがお過ごしですか。鎌田先生は奥様と御一緒に御自宅の近くで花見をされたとのこと。そこで法螺貝は吹かれたのでしょうか。わたしは、先週、二人の娘たちと一緒に東京は上野公園の桜を楽しみました。小倉の自宅の庭にも桜の老木が一本あるので、それを見るたび「もののあはれ」を感じております。  「もののあはれ」については本居宣長をはじめ、多くの言説がなされていますが、最近読んだ中沢新一先生の新著『芸術人類学』にも登場していました。中沢先 […]