2006年 2nd page

ムーンサルトレター 2006年2月10日

シンとトニーのムーンサルトレター 第005信

第5信 鎌田東二ことTonyさま いま、金沢のホテルでこの便りを書いています。こちらは大雪で、街中を歩くのにも一苦労です。金沢には当社の冠婚葬祭施設がかなりありますので、毎月訪れております。大好きな街ですが、最も愛する作家である泉鏡花が愛した東茶屋街が特に気に入っています。夜、浅野川のほとりを散歩していると、東茶屋街の灯りがぼんやりと闇の中に浮かび上がってきて、まるで鏡花が描いた物の怪たちが支配する異界のイメージそのものです。 わたしの父は晩年を気候温暖な石垣島で暮らしたいといつも言っておりますが、わたしの晩年は寒くとも金沢を希望します。浅野川を望む場所で、鏡花の如く幻想小説を書いて余生を……

ムーンサルトレター 2006年1月12日

シンとトニーのムーンサルトレター 第004信

第4信 鎌田東二ことTonyさま 新年あけまして、おめでとうございます。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。鎌田先生は、暮れからずっと風邪で寝込んでおられるとのことですが、大丈夫ですか?正月も風邪のまま迎えられたわけですね。わたしは、例年通り、九州最北端にある門司・青浜の皇産霊神社にて初日の出を拝みました。見事な旭日で、まことに気分爽快でした。 さて、前回のレターは昨年12月14日にお出ししましたが、その2日後の16日に韓国から北九州市のわがサンレー本社を訪問する視察団がやってきました。大田保健大学と昌原専門大学の「葬礼指導科」の教授10名を含む、僧侶、学生ら52名の視察団です。わ……