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ムーンサルトレター 2018年4月30日

シンとトニーのムーンサルトレター 第156信

第156信 鎌田東二ことTonyさんへ 薫風の候になりましたが、Tonyさんはお変わりありませんか。前回のレターでは、わたしの上智大学グリーフケア研究所客員教授就任に対して過分なお言葉を頂戴し、誠にありがとうございました。わたしは、グリーフケアの普及こそ、日本人の「こころの未来」にとっての最重要課題であると考えており、サンレーでも自助グループを立ちあげてグリーフケア・サポートに取り組んできました。これまで自分なりに冠婚葬祭業界で実践してきたことを踏まえて、さらなる研究を重ね、充実した講義を行う所存です。 さて、4月8日から15日までヨーロッパに行ってま……

ムーンサルトレター 2018年3月31日

シンとトニーのムーンサルトレター 第155信

第155信 鎌田東二ことTonyさんへ 気がつけば3月31日、弥生晦日です。月は満月、小倉の桜も満開であります。思わず、西行の「願わくば花の下にて春死なんその望月の如月の頃」を口ずさんでしまいます。京都の桜は、さぞ綺麗でしょうね。Tonyさんは花見をされましたか。東京の桜はいち早く満開を迎えましたが、出張した際、わたしは定宿近くの四谷の桜を堪能しました。 四谷といえば、上智大学です。東日本大震災7年目の翌日となる3月12日、わたしは上智大学を訪れました。キャンパスへ入ると10号館の「グリーフケア研究所」へ向かい、島薗所長、鎌田副所長とお会いしまし……

ムーンサルトレター 2018年3月2日

シンとトニーのムーンサルトレター 第154信

第154信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、こんばんは。もう3月になりましたね。ついこの前、正月が来たと思ったのに・・・。まったく、季節の流れの速さには驚かされますね。 明日、3月3日は桃の節句です。そう、雛祭りです。わが家では、いつも雛人形を飾ります。妻が実家から持ってきた人形です。妻は姉との二人姉妹で、ずっとこの人形で桃の節句を祝ってきたそうです。しかし、今年はわが家の雛人形は「松柏園ホテル」のロビーに飾られています。年中行事のことを「生活の古典」と呼んだのは民俗学者の折口信夫ですが、「生活の古典の発信装置」をめざす松柏園では、今年から、……

ムーンサルトレター 2018年1月31日

シンとトニーのムーンサルトレター 第153信

第153信 鎌田東二ことTonyさんへ 今日1月31日の満月はすごいです。月が地球に近づいた状態で満月となる「スーパームーン」、1か月に2度めの満月となる「ブルームーン」、そして、皆既月食で月が赤く染まる「ブラッドムーン」が重なった「スーパーブルーブラッドムーン」が観測できます。なんという贅沢な月でしょうか!4日、サンレーグループの新年祝賀式典を行いました。式典に先立って、松柏園ホテルの顕斎殿で新年神事を行いました。神事には、サンレーグループの佐久間進会長以下、北九州の幹部全員が参加しました。会場を神殿からバンケットに移して、いよいよ新年祝賀式典の開始……

ムーンサルトレター 2018年1月2日

シンとトニーのムーンサルトレター 第152信

第152信 鎌田東二ことTonyさんへ 今年最初の満月は、いきなり「スーパームーン」です。しかも、1月は31日も満月で、満月が2回あります。2月は満月の日はありません。非常に珍しいですね。改めまして、Tonyさん、あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。 大晦日から元旦にかけ、わたしは年中行事についての原稿を書いていました。民俗学者の折口信夫は、年中行事を「生活の古典」と呼びました。彼は、『古事記』や『万葉集』や『源氏物語』などの「書物の古典」とともに、正月、雛祭り、端午の節供、七夕、盆な……

ムーンサルトレター 2017年12月4日

シンとトニーのムーンサルトレター 第151信

第151信 鎌田東二ことTonyさんへ 今年最後の満月は、今年最大の「スーパームーン」です。6月の満月より3割も明るいとか。Tonyさん、お元気ですか?すっかり寒くなりましたが、風邪など引かれていませんか?とうとう師走になりましたね。もうすぐ今年が終わるなんて信じられません。わたしは相変わらずバタバタと日々を過ごしていますが、ここのところ毎日、「天皇制」と「大相撲」について考えています。 まずは「天皇制」について。1日に開催された皇室会議では、天皇陛下が2019年4月30日に退位される日程が固まりました。平成は再来年の4月末で終わります。翌5月1日……

ムーンサルトレター 2017年11月4日

シンとトニーのムーンサルトレター 第150信

祝!ムーンサルトレター150信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、ムーンサルトレターが150信目になりましたよ。すごいですね。わたしたちの往復書簡、もしかしてギネスに近づいているのではないでしょうか?本当に、Tonyさんと素晴らしい御縁をいただいて、心より感謝しております。10月26日には、小倉でお会いできて嬉しかったです。NEW松柏園ホテルで開催された「サンレーグループ創立50周年記念祝賀会」にお越し下さり、本当にありがとうございました。 サンレー50周年祝賀会で挨拶する佐久間進乾杯の音頭を述べる鎌田東二 また、祝賀会では乾杯の音頭をお取り……

ムーンサルトレター 2017年9月6日

シンとトニーのムーンサルトレター 第149信

第149信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、お元気ですか?このたびは、恐山菩提寺院代の南直哉さんとの対談本『死と生——恐山至高対談』(東京堂出版)のご刊行、おめでとうございます。わたしにもご献本いただき、ありがとうございました。とても刺激的な対談本ですね。南さんについては、すでに著書『恐山——死者のいる場所』(新潮新書)を読み、興味深い方だなと思っておりました。ちなみに、同書は拙著『死が怖くなくなる読書』(現代書林)でも紹介しています。15年ほど前に一度、わたしは恐山を訪れました。Tonyさんの言われるように、「死者のテーマパーク」である……

ムーンサルトレター 2017年8月8日

シンとトニーのムーンサルトレター 第147信

第147信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、暑中お見舞い申し上げます。7月26日には久々にお会いできて嬉しかったです。その日の昼から、わたしは互助会保証株式会社の監査役会、続いて14時から取締役会が開催され、わたしも同社の社外監査役として参加しました。それから、いったん赤坂見附のホテルに帰ってから、わたしは四谷の上智大学に向かいました。その夜、上智大学グリーフケア研究所の人材育成講座科目「グリーフケアと人間学」で連続講義を行うためです。 上智大学四谷キャンパスの6号館409教室で、18時から最初の特別講義を行いました。テーマは「唯葬論〜なぜ人……

ムーンサルトレター 2017年8月8日

シンとトニーのムーンサルトレター 第148信

第148信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、お元気ですか?9月になって、ようやく少し涼しくなってきましたね。それにしても、今年の夏は暑かったですね。北朝鮮のミサイル発射や核実験という嫌な出来事もありました。大きな自然災害がなかったのが救いでしたが・・・。自然災害といえば、昨年は熊本地震がありました。8月22日、わたしはその熊本を訪れました。「熊本の冠婚葬祭王」として知られたセルモグループの安田会長の葬儀に参列したのです。 翌23日は故人が想いを込めて作られた結婚式場「エルセルモ熊本」において、一般社団法人・全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の……