身心変容技法オンラインセミナーを開催します

シンとトニーのムーンサルトレター 第150信

 

 

 祝!ムーンサルトレター150信

鎌田東二ことTonyさんへ

 Tonyさん、ムーンサルトレターが150信目になりましたよ。すごいですね。わたしたちの往復書簡、もしかしてギネスに近づいているのではないでしょうか? 本当に、Tonyさんと素晴らしい御縁をいただいて、心より感謝しております。10月26日には、小倉でお会いできて嬉しかったです。NEW松柏園ホテルで開催された「サンレーグループ創立50周年記念祝賀会」にお越し下さり、本当にありがとうございました。

サンレー50周年祝賀会で挨拶する佐久間進

サンレー50周年祝賀会で挨拶する佐久間進乾杯の音頭を述べる鎌田東二

乾杯の音頭を述べる鎌田東二

 また、祝賀会では乾杯の音頭をお取りいただき、重ねて御礼申し上げます。登壇されたTonyさんはまず丁重なお祝いのお言葉を述べられた後、わたしと初めて会ったのは『魂をデザインする』(国書刊行会)で対談したときであり、今からもう25年も前であると言われました。「サンレー50年の歴史のちょうど半分を間近で見てまいりました」というTonyさんのお言葉を聴き、わたしは感無量でした。それから、Tonyさんは、わたしの父であり、サンレーの佐久間進会長が唱える「八美道」を紹介され、最後に「志の高さと強さにおいて、佐久間さん親子は、日本最強の親子であると思います」と言って下さいました。恐縮ながらも大変嬉しく思いました。それから、Tonyさんは石笛と法螺貝を奏上され、さらにユーモア満点の乾杯の音頭を取って下さいましたね。おかげさまで、祝宴がなごやかにスタートしました。

 祝賀会では、北陸の日本酒、大分や宮崎の焼酎、沖縄の泡盛などのサンレーグループ各地の地酒も並べられました。それから、金沢カレー、中津からあげ、日向チキン南蛮、田川ホルモン、沖縄ソーキそばなどのサンレーグループ各地の「ご当地グルメ」も提供され、大好評でした。この日は300名を超える方々をお迎えしました。

 最後に、わたしが社長として「謝辞」を述べました。わたしは最初に「本日は、お忙しいところをご参集いただき、本当にありがとうございます。昨年の11月18日に50周年を迎えまして、本当はもっと早くこのような会を開きたかったのですが、松柏園の新館の完成を待って、この時期に開催させていただきました」と言いました。

法螺貝を奏上する鎌田東二

法螺貝を奏上する鎌田東二謝辞を述べる佐久間庸和(一条真也)

謝辞を述べる佐久間庸和(一条真也)

 それから、わたしは以下のような話をしました。松柏園ホテルは、サンレーグループの原点です。昭和25年(1950年)の創業で、67年目を迎えます。わたしはこの松柏園で生まれ、育ちました。父も母も松柏園で働いており、毎晩遅くまで働いていました。父は深夜3時くらいまで皿洗いをし、早朝から食材の仕入れに行っていました。それでも駅から少し離れていることもあって宿泊客が少なく、父は松柏園に結婚式を入れるべく冠婚葬祭互助会を始めました。それが、現在のサンレーです。

 わたしが社長に就任したのは、2001年10月1日でした。ちょうど17年前ですが、その頃、わが社はいろいろと大変な時期でした。不安で一杯の船出でしたが、本日お越しのみなさま、社員のみなさん、そのご家族のおかげで、何とか乗り切ることができました。佐久間会長は互助会を立ち上げた後、小倉平安閣がオープン、その後たくさんの結婚式場をオープンしました。総合結婚式場があるのなら総合葬祭会館があってもいいという考えから、小倉紫雲閣をオープンしました。

 いま全国には約8000のセレモニーホールがあるそうですが、小倉紫雲閣はその先駆的存在とされています。今月も3つの施設がオープンし、弊社のセレモニーホールの数は70になりました。来月も沖縄のうるま、大分の別府など続々とオープンし、近いうちに80になると思います。そして、いよいよ福岡市に進出します。しかし、わたしは「セレモニーホールの時代は終わり」と考えています。いま、わが社では「セレモニーホールからコミュニティセンターへ」というスローガンを掲げています。従来の「葬儀をする施設」から「葬儀もする施設」への転換を目指しているのです。たとえば、各地の紫雲閣を「子ども110番の家」「赤ちゃんの駅」に登録したり、常備薬やAEDを設置したりしています。さらには、映画、演劇、音楽コンサートなども上演できる地域の文化の殿堂化をめざします。北九州市は日本一の超高齢都市ですが、ぜひ、日本一「お年寄りが暮らしやすい街づくり」のお手伝いをしたいです。

 おかげさまで、新館「ヴィラルーチェ」も完成しました。ヴィラルーチェの「ルーチェ」というのはイタリア語で「太陽の光」という意味です。英語では「サンレー」です。「サンレー」という社名は佐久間会長が考えました。「太陽の光のように、貧しい人も富める人も、老若男女も問わず、冠婚葬祭によって万人に光を注ぎたい」との志がこめられています。何かと不安の多い時代ですが、ここから「祝い」の光を放っていきたいと思います。

 わたしは経営者として未熟で、日々反省してばかりです。自信などまったくありませんが、それでも2つだけ自信があります。1つは、一番大変な時期に社長に就任し、それで今日まで来れたこと。2つめは、創業の理念や志を完全に理解し、引き継いでいること。

 事業継承というのは血液ではなく、思想で継承ですべきものだと思います。わたしは、誰よりも佐久間進の思想の継承者であるという自信があります。本当に、冠婚葬祭ほど、世のため人のためにある仕事はないと思います。佐久間会長は、わたしに良き試練と冠婚葬祭という心から誇りを持てる素晴らしい仕事を与えてくれました。実の父ですが、佐久間会長には心の底より感謝しています。最後に「みなさん、松柏園の新館がやっとできました。これからも、サンレーをよろしくお願いいたします。本日は、ありがとうございました!」と言って深々と礼をしました。

 さて、祝賀会では参加者全員に1冊の本が配られました。佐久間会長の著書『礼道の「かたち」』(PHP研究所)です。「人間道、八〇年のあゆみ」というサブタイトルがついています。帯には著者の顔写真ととともに、「八二歳、傘寿を超えて窮境の『八美道』を完成! されど、たゆまぬ精進を続けるその志と覚悟の秘密。神仏への祈りと万物感謝の心。ヒント満載、著者渾身の人生指南の書である」というTonyさんの推薦文が書かれています。

佐久間進著『礼道の「かたち」』(PHP研究所)

佐久間進著『礼道の「かたち」』(PHP研究所)

 同書のアマゾン「内容紹介」には以下のように書かれています。
 「2016年に、冠婚葬祭業の市場規模は、第一次産業の漁業と林業を合算した金額を超えた。その原動力ともなった『冠婚葬祭互助会』を社会に認められる組織にすべく法制化に尽力して浸透させた初代日本冠婚葬祭互助協会会長で、株式会社サンレーの創業者である著者が、儀礼につながる『礼道』と、人間性を高めるための道である『人間道』の真髄を語る。戦後の混乱期、日本の伝統文化を軽視する風潮が蔓延する中、大学で民俗学を修めた著者は、日本古来の伝統的な道を探求することで、冠婚葬祭の正しいあり方を確立するべく、会社を立ち上げ、まだ日本に存在していなかった冠婚葬祭互助会を広めるべく東奔西走する。そして、日本の歴史や人物、宗教などの研究と、現代の偉人との交流などを積み重ねることで、窮境の『八美道』を完成するに至った。50年にわたる冠婚葬祭業の発展に捧げた人生の軌跡と、日本人として忘れてはならない生き方を指南する魂の書」

 同書には佐久間会長のさまざまな想いが綴られていますが、Tonyさんがキーワード検索したところ、「道」という字が542回、「和」が332回、「神」が290回、「礼」が251回出てくることを発見したそうです。また、「民俗学」という単語も50回ほど登場するとか。佐久間会長にとって、民俗学は自身の思想の基本なのでしょう。佐久間会長は亥年なのですが、ともに國學院の教授を務めた日本民俗学の二大巨人・柳田國男と折口信夫も一回り離れた亥年でした。父が國學院で日本民俗学を学び、そのまさに中心テーマである「冠婚葬祭」を生業としたことに運命的なものを感じてしまいます。

 「國學院」の「国学」とは、「日本人とは何か」を追求した学問で、契沖、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤らが活躍しました。わたしの実家の書庫には彼らの全集が揃っており、わたしは高校時代から国学に関心を抱いていました。そして、「日本人とは何か」という国学の問題意識を継承したのが、「新国学」としての日本民俗学です。実家の書庫には、柳田・折口の全集をはじめとする民俗学の本もずらりと並んでいました。

 父は冠婚葬祭互助会のサンレーを創業し、現在はわたしが社長を務めています。冠婚葬祭互助会の使命とは、日本人の原点を見つめ、日本人を原点に戻すこと、そして日本人を幸せにすることです。結婚式や葬儀の二大儀礼をはじめ、宮参り、七五三、成人式、長寿祝いなどの「冠婚葬祭」、そして正月や節句や盆に代表される「年中行事」・・・これらの文化の中には、「日本人とは何か」という問いの答が詰まっています。

 同書を一読して、息子であるわたし自身、この本は父の人生の集大成であり、その哲学が見事に凝縮された書であると思いました。これからの企業には「アップデート」とともに「初期設定」というものが求められます。50年前、佐久間会長は万人に太陽の光のように等しく冠婚葬祭のサービスを提供したいと願って、サンレーを創業しました。佐久間会長こそは、わが社の「初期設定」を行った本人です。わが社の「初期設定」を確認する上でも、佐久間会長の言葉を振り返ることができるという意味でも意義ある一冊であると思います。佐久間会長にはいつまでも元気で、わたしを指導してほしいと願っています。そして、わたしも佐久間会長のように「人間道」を求め続けていきたいです。

 ところで、祝賀会の後は恒例のカラオケ大会でしたね。お互いに10曲以上づつ歌ったのではないでしょうか。まさに、カラオケ・デスマッチでした。そして、その後は、これまた恒例の豚骨ラーメン。この日はギョーザまで食べて、お腹いっぱいになりました。50歳を過ぎて夜中にラーメンとギョーザはあまり良くないですねえ。

 翌朝は松柏園ホテルの本館で、和食の朝食をともにしました。食後は佐久間会長が待っている貴賓室へ移動。佐久間会長を交えて、これからのサンレーの方向性、わたしたち親子の生き方について貴重なアドバイスをたくさん頂戴しました。Tonyさんの言葉の端々には、魂の弟であるわたしへの慈愛が感じられ、心から「ありがたいなあ」と思いました。佐久間会長もTonyさんの人間性と教養と見識に感服した様子でした。

 昼近くまで3人で話しましたが、その後、Tonyさんとわたしはヴィラルーチェのレストラン「ザ・テラス」に移って、ランチしました。トマト味のパスタを食べながら、わたしたちは蔵書や出版の話などをしました。Tonyさんの膨大な蔵書をサンレーにご寄贈いただけるとのことで、驚きました。また、倒産した三五館から刊行されていた拙著『唯葬論』をサンガ文庫入りするお力添えをしていただくことになり、さらには文庫版の解説まで書いていただくことになりました。いくら感謝しても感謝しきれません。本当に、本当に、ありがとうございました。それでは、Tonyさん、次の満月まで!

2017年11月4日 一条真也拝

「徳島新聞」2017年11月2日朝刊(クリックで拡大表示できます)

「徳島新聞」2017年11月2日朝刊(クリックで拡大表示できます)

一条真也ことShinさんへ

 10月26日に新装なった松柏園ホテルで開催された「サンレーグループ創立50周年記念祝賀会」、まことにおめでとうございました。サンレーのこの51年の歩みを心よりお祝い申し上げます。この間の多彩で業界を牽引指導されてきた佐久間進会長、佐久間庸和社長には本当に長い間お疲れ様でした。日々の精進とご尽力に心より深甚の敬意を捧げます。

 世の中には、創業者・社長・会長と二代目社長との間には、いろいろな継承と関係の形がありますが、佐久間さん親子は本当に「日本最強の社長親子」だと思います。「一条真也」のペンネームは、『柔道一直線』の主人公の「一条直也」に由来すると聞いていますが、わたしが佐久間さん親子に感じるのは、むしろ、同じ梶原一騎原作の『巨人の星』です。

 『柔道一直線』の主人公の一条直也の父親は東京オリンピック(1964年)の戦いで敗れて亡くなりますが、『巨人の星』の主人公星飛雄馬の父の星一徹は、自ら実に厳しいスパルタ訓練を息子に課します。「大リーグ養成ギプス」を装着したそのスパルタ教育は半端なものではありません。星飛雄馬の不屈の野球魂と野球道は、星一徹の思想と身体の継承そのものです。星飛雄馬は深い父親との葛藤も体験していきますが、しかし星飛雄馬その人はまさしく父星一徹の作り上げた珠玉の作品に他なりません。佐久間さん親子を見ていて思うのは、厳父の最も熱く厳しい志と努力をそのまま受け継ぎ血肉化した「最強の作品」の生成です。佐久間庸和は佐久間進の志と理念と不屈の事業活動なくして存立し得ず、佐久間進もまた佐久間庸和なくしてはその理念と活動を全開し得なかったと思います。

 近代ドイツ哲学の大成者イマヌエル・カントは、『純粋理性批判』(1781年)の中で、「直観なき概念(内容なき思考)は空虚であり、概念なき直観は盲目である」と言いましたが、まさに佐久間さん親子はその「直観(内容)」と「概念(理念)」との不即不離の関係を体現しているように思います。Shinさんは祝賀会の締めの挨拶で、「事業継承というのは血液ではなく、思想で継承ですべき」だと名言を吐かれましたが、わたしは、Shinさんは「血液(遺伝子)」と「思想(志・理念)」の両方でガッチリと先代佐久間進社長・会長の展開した「事業」を「継承」していると思っています。

 Shinさんは偉大なる父佐久間進の「大リーグ養成ギブス」に耐えて、「月面聖塔」(大リーグボール第1号)や『唯葬論』(大リーグボール第2号)や『儀式論』(大リーグボール第3号)など、さまざまな「真球サンレー大リーグボール」を完成し展開していっていると思います。すばらしいです。すごいことです。これからもいっそう、お父上の志と理念を受け継ぎ、力強く展開発展させていってください。いつも応援し、見守っておりますので、心おきなくフル展開して、時代と業界の風雲児としてご活躍ください。大変期待しております。

 さて、わたしは、この11月の連休期間中に、熊野吉野大和を巡って参りました。NHK文化センター京都で、この3年近く、月1回『古事記』講読の講座をやってきました。今季(2017年10月から2018年3月まで)で、『古事記』上巻・中巻・下巻のすべてを読み終えます。その後は、数年がかりで(たぶん、5年か10年?)、『日本書紀』をやはり月1回のペースで購読していく予定です。

 その『古事記』講座の野外学習編・フィールドワーク編として、2015年11月には出雲(島根県)、昨2016年11月には日向(宮崎県)を、2泊3日で巡ってきましたが、その第3弾で今回は、京都から新宮へ行って、そこから熊野三山(那智大社・青岸渡寺・新宮大社・本宮大社・大斎原)や浜王子社や補陀落山寺や神倉神社(ゴトビキ岩)や那智の浜、玉置神社、栃尾観音堂、天河大辨財天社、吉野神宮、吉野蔵王堂、吉水神社(吉水院)、橿原神宮、大神神社、狭井神社、玄賓庵、檜原神社、箸墓などを巡りました。各所で法螺貝・石笛・横笛を奉奏しながら。

 いやあ〜、お天気にも恵まれ、素晴らしい3日間となりました。そこで感じたこと。
①熊野は2つの「奥」を持つ。山の奥・森の奥と、海の奥=沖。山中他界と海中他界と。熊野の海(太平洋)・山(近畿山脈)はまっこと深いのう〜。
②熊野川(十津川・天の川)の凄さ、大らかさ、清らかさ、美しさ。吉野熊野修験道は、山の尾根道と谷の川筋(洞川=天の川=十津川=熊野川)が作り出している。
③吉野の「吉」性。海(摂津湾・大坂湾)からも奥山(熊野吉野の近畿山脈)からも少しく距離を取って、地続きでありながら、少し距離がある、この絶妙の中間性(これを『日本書紀』神武天皇紀は「六合之中心(くにのもなか)」と呼んだ。
④吉野熊野の中心・中軸・折り返し・要としての「天河大辨財天社」の両義性と両極性(そこに「日輪天照弁才天」という秘神が祀られていることの神秘)。
⑤三輪山と檜原神社と箸墓の不思議さと神秘性。

 ともかく、大変、よかばい! よかったばい! これまでの『古事記』講座の蓄積とまた出雲・日向と巡ってきたことの積み重ねが今回の旅につながったと実感しています。来年(2018年11月2・3・4日)は、茅野市の縄文博物館、諏訪市の諏訪大社上社下社、諏訪湖温泉泊、善光寺、戸隠神社宝光社・中社・奥社、飯綱権現・飯綱山(戸隠泊)などを巡る『古事記・日本書紀』フィールドワーク第4弾の2泊3日の旅をしたいと思います。やっぱ〜、文研研究や思想研究だけでは不足ばい! フィールドワーク、足と身体で、全身で感得する聖なる場所の感受が必要ばい!

 その前の10月には、京都府綾部での「音霊と言霊」シンポジウムや人体科学会「身体と教育」(上智大学で開催)などがあり、講演者や司会者として出ずっぱりでした。来週には、また上智大学で、「地球システム・倫理学会2017年度大会」が開催され、参加します。これも大いに楽しみにしています。

●地球システム・倫理学会第13回学術大会
●主催:地球システム・倫理学会 共催:上智大学(グリーフケア研究所、実践宗教学研究科、神学部、神学研究 科、生命倫理研究所、地球環境研究所、地球環境学研究科)
●大会テーマ: 総合的な(インテグラル)エコロジーに向けて〜科学技術知( scientia)から統合智(sapientia)へ〜
●日時: 2017年11月11日(土)9:30(受付開始)〜17:30
●会場:上智大学四谷キャンパス(東京都千代田区紀尾井町7-1)6号館2階(自由 論題発表)および2号館17階(シンポジウム)
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access

●大会テーマ趣旨
 近代社会では、人間の能力を開発していくことが追求されてきた。しかし今や、 科学技術や社会システムの運営力が進んだ結果、人間が能力的にできることをす べて発揮するなら自らのみならず、地球の多くの生命をも滅ぼしかねない。いや、 生物多様性の減少にみられるように、既に滅ぼし続けている。今後は、能力を発 揮することだけでなく、制御、自制していくことがますます重要になってくる。 その際、個々の専門知では対応することができない。科学的な知だけではなく、 統合的な叡智が必要である。そのような叡智は、理性偏重ではなく、理性、感性、 霊性を統合すること、そしてそのことによって全人性を回復することが前提とな る。そして統合の学としての地球倫理学をめざすことが欠かせない。
 そのための鍵概念のひとつとして、2015年のローマ教皇フランシスコの回勅 「ラウダート・シ」で提唱されたのが「総合的(インテグラル)なエコロジー( Integral Ecology)」である。同回勅では、現代、支配的になっている技術主義 (テクノクラティック)パラダイムにおける専門分化による知の断片化の限界を 指摘し、環境と社会の問題の密接な関連性に目を向けて解決することをめざした 各界の幅広い対話を呼びかけている。本大会では、研究発表およびシンポジウム によってそのような対話の場を創り出すことをめざす。

●大会スケジュール:
◎2017年11月11日(土)
10:00〜12:30:分科会(自由論題発表)
12:30〜13:30:昼食休憩
13:30〜17:30:全体会(シンポジウム)
座長:島薗進(上智大学特任教授)・瀬本正之(上智大学教授)
導入(Opening remark):ジョセフ・チェノットゥ大司教(駐日ローマ教皇庁特 命全権大使)「回勅『ラウダート・シ』の誕生の経緯と意義」
回勅解説:吉川まみ(上智大学講師;回勅日本語訳者)「総合的(インテグラル) なエコロジーとは何か」
シンポジウム「回勅『ラウダート・シ』と統合智の地平」
発題「ラウダート・シへの応答」
・月本昭男(上智大学特任教授)「聖書学の観点から」
・鬼頭秀一(星槎大学副学長)「環境倫理の観点から」
・板垣雄三(東京大学名誉教授)「イスラム研究の観点から」
・岡田真水(兵庫県立大学名誉教授)「仏教の観点から」
・鎌田東二(上智大学特任教授)「神道の観点から」
コメンテーター:
・竹内修一(上智大学教授)
・服部英二(地球システム・倫理学会会長顧問)
・伊東俊太郎(東京大学名誉教授)
18:00〜20:00:懇親会

●大会実行委員会:青木清(大会名誉委員長)、滝澤正(大会組織委員長)、木村護郎クリストフ(実行委員長)、浅見昇吾、犬飼孝夫、 鎌田東二、鬼頭宏、島薗進、竹内修一、 黄光偉、吉川まみ

 それが終わってすぐ、本年5月に出版された『人類はどこへいくのか──本当の転換のための三つのS〈土・魂・社会〉』(ぷねうま舎)の著者のサティシュ・クマールさんの来日を歓迎するトークイベントなどが軽井沢で行なわれるので、参加します。この本は素晴らしい本なので、ぜひともブログでご紹介ください。わたしはこの本の解説を書いております。「楽しい世直し」必読本です。

 ところで、楽しい世直しの一貫の催しとして、次のような「こころとからだのケア学」を上智大学大阪サテライトキャンパスで12月4日から行います。

「こころとからだのケア学」上智大学大阪サテライトキャンパス
SOPHIA UNIVERSITY EXTENSION PROGRAMS
ソフィア・コミュニティ・カレッジ2017秋期講座

【コーディネーター・講師】鎌田東二 上智大学グリーフケア研究所特任教授

2017年12月4日・18日・1月15日・1月29日(月)
※この講座は1日2回行います(座学・実修)
【受講料】21,600円
講座申込み締切日:11月27日(月)まで

【講座内容】
ストレス社会の現代にあっては、こころとからだのバランスを保つことがたいへん難しくなっています。が、本来、自分自身が潜在的に持っている力を最大に発揮し、心身ともに健やかな生活を目指し実現していく手がかりとして、じっくりと講義と実修を行なっていきます。
初めての方でも十分理解し、入っていける工夫をしながら、自分のからだとこころをみつめ、自分自身の生き方やあり方を深いところから総点検し、講座講師一丸となって、希望と活力を持って進んでいけるような講座にしていきたいと思います。ご参加をお待ちしています。(講師代表・鎌田東二)

【講師】
田中克 京都大学名誉教授専攻分野/フィールド科学・森里海連関学
井上ウィマラ 高野山大学教授専攻分野/スピリチュアルケア
永沢哲 京都文教大学准教授専攻分野/宗教学・チベット瞑想
萩原邦枝 一般社団法人峨眉養生文化研修院理事(実修担当)

鎌田東二講師(12/4担当)(各回コーディネーター)
井上ウィマラ講師(1/15担当)
田中克講師(12/18担当)
永沢哲講師(1/29担当)
萩原邦枝講師(実修担当)

講座スケジュール

第1回・第2回2017年12月4日(月)
13:00〜14:30講義:鎌田東二「からだとこころのケア学概論〜自然と身体と心身変容技法」
14:45〜16:15実修:萩原邦枝「峨眉養生気功実修①」

第3回・第4回2017年12月18日(月)
13:00〜14:30講義:田中克「森里海連環学と気候と循環の生態学」
司会:鎌田東二
14:45〜16:15実修:萩原邦枝「峨眉養生気功実修②」

第5回・第6回2018年1月15日(月)
13:00〜14:30講義:井上ウィマラ「マインドフルネス仏教瞑想における自然観察と心身理論」
司会:鎌田東二
14:45〜16:15実修:萩原邦枝「峨眉養生気功実修③」

第7回・第8回2018年1月29日(月)
13:00〜14:30講義:長澤哲「チベット瞑想における自然観察と心身理論」
司会:鎌田東二
14:45〜16:15実修:萩原邦枝「峨眉養生気功実修④」

 有意義な講座にしていきすので、関心のある方々にご案内くだされば幸いです。

 ShinさんはShinさんで、TonyはTonyで、「魂の三兄弟」の一員として、さらなる展開をとげていきますので、今後ともよろしくお願いします。

 ところで、もう一人の「魂の三兄弟」の近藤高弘さんが京都で個展をしておりますので、ぜひこの機会に観てください。

近藤高弘 展 −手の思想−
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html

会期:2017年10月6日(金)〜11月26日(日)
場所:何必館・京都現代美術館
Kahitsukan・Kyoto Museum of Contemporary Art
10:00〜18:00(入館は17:30まで)定休日 月曜日(祭日は開館)
京都府京都市東山区祇園北側271 TEL075-525-1311
入館料 一般 1,000円 / 学生 800円
http://www.kahitsukan.or.jp/

*会期中ギャラリートーク(詳細は何必館HP)
    11月18日(土)午後2時〜

-Thought on Hand-
KONDO Takahiro Solo exhibition

October 6〜November 26 2017
Kahitsukan・Kyoto Museum of Contemporary Art (Kyoto、Japan)
0pen 10:00〜18:00 (Closed Monday, A national holiday open)
TEL075-525-1311
http://www.kahitsukan.or.jp/

「こころとからだのケア学」

「こころとからだのケア学」

今年ももう11月。来月は12月。今年の満月も来月で最後です。それでは次の満月の夜にまたお会いしましょう! 昨日の満月は最高でした。昨夜12時頃撮った写真を2枚貼り付けます。「ムーンサルトレター150信」達成を祝して!
満月の写真(2017年11月4日)

満月の写真(2017年11月4日)満月の写真(2017年11月4日)

満月の写真(2017年11月4日)

 2017年11月5日 鎌田東二拝