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シンとトニーのムーンサルトレター 第091信

第91信

鎌田東二ことTonyさんへ

元旦の早朝、福岡県北九州市門司の皇産霊神社で撮影:一条真也

元旦の早朝、福岡県北九州市門司の皇産霊神社で撮影:一条真也
 Tonyさん、新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。Tonyさんは、今年の正月はどのように過ごされましたか。わたしは、元旦の早朝、九州最北端の神社である門司の「皇産霊神社」で初詣をしました。今年は何年ぶりかで見事な初日の出を拝むこともできました。

 松の内が明けて、1月4日にはサンレーの新年祝賀式典および新年祝賀会が松柏園ホテルで開催されました。今年のサンレーグループは、売上・利益ともに大きな目標を掲げています。それを達成することは容易ではないと思います。しかし、各人がそれぞれの持ち場で最善を尽くしたとき、最後にはサムシング・グレートがサポートしてくれるかもしれません。サムシング・グレートとは、宇宙の不可思議な生命力としての「産霊」、すなわち「サンレー」の別名でもあるのですから。そのとき、単なる目標ではなく、無理なく通過すべき「節目」となるはずです。最後に、わたしは「なにごとも陽にとらへて 大いなる節目めざして ともに励まん」という短歌を心からの祈りを込めて詠みました。

 その日の夕方、6年間の闘病生活を続けていた妻の父親、つまり義父が亡くなりました。翌日の5日に通夜、6日に葬儀を行いました。義父は広島県に住んでいましたので、地元のセレモニーホールで滞りなく葬儀をあげていただきました。家族を愛し続け、仕事に情熱を捧げ続けた義父は、77年の人生を堂々と卒業していきました。わたしは喪家の一員として棺をかつぎ、火葬場で骨も拾いました。そして、セレモニーホールの担当者に何度も「ありがとうございます」とお礼を述べました。大切な家族の葬儀のお世話をしてくれて、心の底から有り難いと思ったからです。

 また、13日には長女が成人式を迎えました。女の子ですから振袖を着ましたが、ついこの前まで子どもだと思っていた娘の晴れ姿を見て、父親として感無量でした。長女が生まれたときのことをはじめ、多くの場面が心に浮かんできました。わずか1週間の間に親の葬儀と子の成人式が行われ、非常にあわただしい中にも「家族の絆」を感じ、それから「冠婚葬祭の存在意義」を痛感した次第です。わたしたちは、さまざまな縁によって生かされています。その中でも最も重要なのが血縁です。結婚式、葬儀、そして成人式などの通過儀礼はすべて血縁の大切さを再認識させてくれます。

 今年、2013年は、日本を代表する映画監督であった小津安二郎の生誕100周年です。「晩春」「麦秋」「お茶漬けの味」「東京物語」「早春」「彼岸花」「秋日和」「小早川家の秋」「秋刀魚の味」といった名作が有名ですが、わたしは、昔から小津映画が大好きで、ほぼ全作品を観ています。黒澤明と並んで「日本映画最大の巨匠」であった彼の作品には、必ずといってよいほど結婚式か葬儀のシーンが出てきました。多くの作品でヒロインを演じた原節子はスクリーンの中で何度も花嫁衣裳あるいは喪服を着ました。

 小津ほど「家族」のあるべき姿を描き続けた監督はいないと世界中から評価されていますが、彼はきっと、冠婚葬祭こそが「家族」の姿をくっきりと浮かび上がらせる最高の舞台であることを知っていたのではないでしょうか。

 現在の日本社会は「無縁社会」などと呼ばれています。しかし、この世に「縁」のない人はいません。どんな人だって、必ず血縁や地縁があります。そして、多くの人は学校や職場や趣味などでもさまざまな縁を得ていきます。この世には、最初から多くの「縁」で満ちているのです。ただ、それに多くの人々は気づかないだけなのです。

 わたしは、「縁」という目に見えないものを実体化して見えるようにするものこそ冠婚葬祭ではないかと思います。結婚式や葬儀、七五三や成人式や法事・法要のときほど、縁というものが強く意識されることはありません。冠婚葬祭が行われるとき、「縁」という抽象的概念が実体化され、可視化されるのではないでしょうか。そもそも人間とは「儀礼的動物」であり、社会を再生産するもの「儀礼的なもの」であると思います。

 いま、冠婚葬祭互助会の社会的役割と使命が問われています。わたしは、互助会の役割とは「良い人間関係づくりのお手伝いをすること」、そして使命とは「冠婚葬祭サービスの提供によって、たくさんの見えない縁を可視化すること」だと思います。そして、「縁っていいなあ。家族っていいなあ」と思っていただくには、わたしたち冠婚葬祭業者が本当に参列者に感動を与えられる素晴らしい結婚式やお葬儀を1件、1件お世話させていただくことが大切だと思います。

 その上で、互助会が「隣人祭り」などの新しい社会的価値を創造するイノベーションに取り組めば、無縁社会を克服することができるのではないでしょうか。冠婚葬祭互助会は、その名の通り、「相互扶助」そのものをコンセプトとした会員制組織です。そのルーツは、きわめて日本的文化に根ざした「結」や「講」にさかのぼります。日本的伝統と風習文化を継承し、「結」と「講」の相互扶助システムが人生の2大セレモニーである結婚式と葬儀に導入され、互助会は飛躍的に発展してきました。

 「豊かな人間関係」こそは冠婚葬祭業のインフラであり、互助会は「有縁社会」を再構築する力を持っています。わたしたち日本人が「豊かな心」を持ち続けていくために互助会の存在は不可欠であると、わたしは信じています。 さて、先ほど娘の成人式について触れましたが、サンレー沖縄の新年進発式のために沖縄を訪れたとき、非常に嬉しいニュースを知りました。きっかけは、「沖縄タイムス」の1月14日朝刊で、「20歳の自覚」という大見出しの記事が掲載されていました。

 沖縄といえば、毎年、「荒れる成人式」が話題になります。わたしは、ずっとこれを苦々しく思っていました。「守礼之邦」である沖縄のイメージを著しく損ない、また成人式という神聖な通過儀礼を冒涜するものだからです。ところが、その沖縄の成人式が今年は大きな変化を見せました。「新成人のイメージを良くしたい」と、成人式を終えたばかりの那覇市の鏡原中学校の卒業生20人が国際通りに出掛け、雨の中、自主的に清掃に取り組んだというのです。記事には、次のように書かれています。

 「派手な金色のはかまを着て、耳にピアス、大胆な髪形をしたいでたちだったが、他の新成人が振りまいた紙吹雪をはじめ、ごみを丁寧に拾い上げた。沿道の店員や警官は『素晴らしい』『上等ですね』と拍手やエールを送った。」

 この素晴らしい行為を同級生に呼び掛けたのは多和田陽介君という青年ですが、じつはこの多和田君、わが社の社員なのです。現在は、結婚式場であるマリエールオークパイン那覇の宴会サービス部門で頑張っています。

 国際通りでは毎年、新成人が酒を飲んで騒ぎながら練り歩くそうです。他の通行人の迷惑になることなどお構いなしで、非常に「残念な光景」が恒例化していました。多和田君は、なんとか「良い意味で、外見と行動のギャップを見せたい」と清掃活動を計画したそうです。20人は軍手をはめ、ほうきやごみバサミを手に1時間半かけて、雨に打たれながら吸殻やペットボトル、瓶、缶、さらには雨で歩道に張り付いた紙吹雪を拾いました。ごみは、じつに2袋分になったそうです。

 沿道の土産物屋の店員さんたちは「成人式の日は毎年、店の前がごみで散らかり、私たちが清掃していた。今年の新成人は模範的」「若いエネルギーはこういうことに注いでほしい」と笑顔で眺めていたとか。また、』道行く人たちも、一心不乱に清掃する若者たちの姿を目にして、盛んに記念撮影を求めたそうです。地元では大きな話題となり、「沖縄の新成人が変わった」とまで言われています。この記事は、「沖縄タイムス」のネット版でも読めます。なんと、「いいね!」が1万を超えており、世間の関心の高さがよくわかります。

 わたしは、この話を聞いて、本当に涙が出るほど嬉しかったです。1月23日の夜にはマリエールオークパイン那覇で賀詞交歓会を行いましたが、最初の挨拶で満場のお客様にもこの話を紹介させていただきました。わたしが孔子文化賞を受賞した理由として、世界孔子協会の孔健会長は「礼の実践である」と言って下さいましたが、まさに今回の新成人たちの行いこそ「礼の実践」です。

 以前、荒れる成人式を憂慮するあまり、わたしは「守礼」と書かれた幟を持って会場に乗り込み、成人式を妨害する若者たちを叱責しようと考えたことがあります。そのときは、社員の反対に遭って断念しましたけれども・・・。でも、そのような強引な方法を取らずとも、多和田君たちが行ったことのほうがずっと効果は大きかったと思います。あいやー、それにしても、こんな方法があったとは! わたしにも、まったく思いつきませんでした。まさに、「こころのコロンブスの卵」ではありませんか!

 特に「えらいなあ!」とわたしが心底思ったのは、心ない他の新成人たちが冷やかしで清掃する多和田君たちに小麦粉を振りまいたときの対応です。多和田君たちは、無法者を一切相手にせずに冷静にちりとりですくったのです。これを知ったときは本当に、一本取られた思いがしました。20歳当時の血の気の多いわたしだったら、小麦粉を振りまいた連中を大外刈りで投げるか、正拳突きやローキックをお見舞いしたかもしれません。その結果、大乱闘になって、周囲の人々から「これだから、最近の若い者は・・・」などと眉をひそめられるのがオチだったと思います。

 多和田君にこのような立派な行為ができたのは、もしかすると、彼が結婚式場の宴会サービス係という仕事をしているせいかもしれません。日々、お客様と接していく中で、自然とホスピタリティ精神を発揮する習慣がついていたのではないでしょうか。

 1月23日の夜に開催されたサンレー沖縄の賀詞交歓会では、沖縄銀行の玉城義昭頭取から「礼を求めるサンレーさんは、ホスピタリティ・カンパニーそのものです」との過分な御挨拶を頂戴しました。まだ至らない点は多々ありますが、わが社が「ホスピタリティ・カンパニー」をめざしていることは事実です。そして、わたしは社長として多和田君を心から誇りに思います。

 24日にはサンレー沖縄の新年進発式および新年祝賀会を行いましたが、祝賀会の中で多和田君をはじめとした新成人の社員たちのお祝いをし、わたしから記念品を手渡しました。沖縄の全社員から盛大な祝福の拍手を受けて、多和田君は照れながらも嬉しそうでした。変わりはじめた沖縄の新成人・・・・・「守礼之邦」に吹いた「天下布礼」の風を感じて、わたしは最高に幸福な気分になりました。でーじカフー!

 ということで、Tonyさん、今年もよろしくお願いいたします。それでは、次の満月まで。オルボワール!

2013年1月27日 一条真也拝

一条真也ことShinさんへ

2013年1月27日夜の京都市左京区東山(曼殊院山)から登る満月(撮影:鎌田東二)

元旦2013年1月27日夜の京都市左京区東山(曼殊院山)から登る満月(撮影:鎌田東二)
 Shinさん、本年最初のムーンサルトレターは、お互いの撮影した初日の出と初満月の写真のムーンサルト交換から始まりましたね。本年もよろしくお願いします。

 まず初めに、義父上のご冥福を心よりお祈り申し上げます。わたしの方も、昨年7月31日に義母が87歳で死去し、その100日祭の司式と納骨式をわたしが神主となって執り行いました。その際、神主装束に身を固め、恭しく「只今より、山岸不二恵刀自命の100日祭を謹んで執り行います」というべきところを、「只今より、山岸不二恵刀自命の100年祭を謹んで執り行います」と言ってしまって、大爆笑になってしまいました。司祭しなければんならないわたしも笑いが止まらなくなり、困りました。大失敗、大失策の巻でした。フリーランス神主のわたしですが、これでは神主失格ですね。

 そんな中、さすがに人格の練れた義母の弟の妻に当たる叔母さんが、「お母様も笑って受け止めてくれますよ」と好意的に受け止めてくれて、救われました。失敗の場も、そのとりなし方で大いに変わりますね。失敗から学びました。「逆境に強くなる」、「最大のピンチこそ最大のチャンス」をモットーにしているわたしですが、還暦を過ぎても、いろいろと鍛えられます。

 次に、ご息女の成人、まことにおめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。お父上もご家族の皆様にとっても、その喜びは一入だと思います。ほんとうに、晴姿でしたね。

 そして、貴社社員の成人式を迎えた多和田陽介さんと鏡原中学校の同窓生20人の行動。すばらしいですね。沖縄の銀座通りとも原宿通りとも新宿通りともいえるような国際通りの清掃。さぞかし、身も心も街中もぴかぴか光ったことでしょう! 多和田さん個人や中学の同窓生のふだんからの心構えもあるでしょうが、貴社の社員育成や社員教育の成果でもあると思います。それもこれも、お父上やShinさんの常日頃からの言動が陰に陽に影響を与えているのだと思いますよ。

 さて、わたしの方はといえば、正月は昨年同様、雪の出羽三山神社で迎えました。おとぎの国のような、とても幻想的な風景でした。柳田國男ではありませんが、まさしく、「雪国の春」でしたね。

2013年1月1日午前3時ごろの雪の出羽三山神社本殿

元旦2013年1月1日午前3時ごろの雪の出羽三山神社本殿
 そして、正月、今日への帰りがけに見た雪の富士山もよかったですね。初富士の雄姿は、以下のようでした。

2013年1月1日の富士山

2013年1月1日の富士山
 正月は元旦だけ、断食・断水をしました。1日だけですが、正味36時間くらいですので、1日半ということになりますね。正月断食は、もう学生時分からですから、40年近く続いています。最初は3ヶ日まるまる断食・断水していましたが、最近は軟弱になり、この10年以上、正月元旦だけとなりました。

 そして正月3日には、比叡山発登拝。東山修験道開始。1月は、その後、6日、10日、16日と登拝しました。また、最近では、1月26日に関西学院大学で行われた日本キリスト教文学会関西支部冬季大会で「宮沢賢治と遠藤周作の宗教性」について講演をし、翌1月27日には京都大学地域統合情報研究センターの研究会で「癒し空間の総合的研究プロジェクト」についての成果発表。そして、本日、1月30日には、研究代表をしている科研「身心変容技法研究会」の第9回研究会があり、明日1月31日には連続で第10回身心変容技法研究会、と研究会が続き、成果報告書のとりまとめも山積しています。

 授業、採点、研究発表、研究会が次から次に押し寄せる、そんな慌ただしい日々の中、われらが義兄弟の近藤高弘さんとお父上の近藤濶さんの個展に行ってきました。1月23日から昨日の29日まで、京都高島屋6階の美術画廊で、<「清なる水」近藤濶・近藤高弘展−伝統と革新>が開催されました。

近藤濶 梅染付香炉  近藤高弘 ガラス蓋(火屋)

近藤濶 梅染付香炉
近藤高弘 ガラス蓋(火屋)
 近藤高弘さんのガラスを使った作品は美しい澄明な白銀世界でした。昨年夏に亡くなったお父上の故近藤濶氏の作品は、上記写真作品を含め、近藤悠三氏より受け継いだ染付の世界をさらに洗練・純化し、日本的な和の様式に調和させた作品でした。それらの作品の中から、わたしは、もっとも心を魅かれた「梅染付壺」作品を購入しました。わたしは、近藤濶氏の大ファンなのです。

 そこで、近藤さんのお父上の形見だと思い、わが家の日常で一等目にする場所に飾って日々の観賞を続けたいと思います。梅の花と枝が四面描かれているので、春夏秋冬の季節ごとに角度を変えて飾るつもりです。わたしはこの作品を一目見て本居宣長の次の和歌を思い出しました。

   敷島の 大和心を 人問はば
     朝日に匂ふ 山桜花

 近藤濶氏の作品は、実際は桜ではなく梅でしたが、自然の野に咲く奥床しくも凛とした美しい梅の花の香りが香り立っているような作品で、心が和みました。この作品と展覧会の初日に出逢えて大変幸運だったと思います。また、この作品との深い縁を感じました。わたしは「縁の行者」ですので、何においても「縁」によって動きます。縁運動。それがわたしの行動原理です。

 1月23日にその展覧会を見て、一昨日の1月28日には、近藤高弘さんの内弟子の高木巳樹恵さんの「卒業展」が、近藤高弘さんの実家の「近藤悠三記念館」で開催されたので、それを観に行きました。高木さんは内弟子として5年間の修行期間を終え、2月から三重県伊賀市で独立・開窯することになっています。彼女は、一昨年の2011年に、清州国際工芸ビエンナーレで銀賞を受賞しています。この5年、高木さんとは師匠の近藤高弘さんと一緒に、天河大辨財天社の天河護摩壇野焼き講で共に野焼きをしたり、近藤高弘さん設計の「天河火間」で陶器を焼いたりしてきました。

 「高木巳樹卒業展」の会場に入ると、「錆器」と題された、布目か縄目のような文様がついた作品群が展示されていました。

錆器

錆器錆器

錆器
 静謐で、シャープで、ムダやたるみのないフォルムでした。そしてどしっと落ち着いている。なかなかの味だと思いました。「錆器」というネーミングもいいですね。その「サビのウツワ」の世界が見えてきますから。展覧会場の入り口のところに、天河火間で焼いた作品が出ていたので、それを2点買いました。それをわが家の義父母の霊璽の前に置く花立に使っています。その向かいの床の間には、近藤高弘さんの祖父で人間国宝で京都市立芸術大学学長も務めた近藤悠三氏制作の壺が置かれています。かくして、わが家の玄関すぐの和室には、近藤家の染付作品や近藤家風作品が充溢しているというわけです。

天河火間で焼き上げた高木巳樹恵さんの作品

天河火間で焼き上げた高木巳樹恵さんの作品
 さてさて、ここまでは、「縁」ある方々の個展や作品の紹介でしたが、いよいよ、アーティスト(?)のはしくれとしての、わたし自身の宣伝をさせていただきます。


 まず、「神道ソングライター」としての鎌田東二の年に一度の「対決ライブ」の案内です。2013年2月8日(金)19時より、恒例(毎年1回、8回目)の「Tony vs KOW 対決ライブ Vol.8」を行ないます。会場は、昨年同様、小田急線梅ヶ丘駅北口徒歩1分の、知的障碍者支援施設のライブハウス「Crazy Catsクレージー・キャッツ」です。今回は、Shinさんも応援に駆けつけてくれますね? くれぐれもよろしくお願いします。ぜったい、おもろいですよ! 新曲も披露するし。奥の手は開発したし。これまでの勝敗は、過去7年間7回勝負で、わたしの3勝4敗。負けが込んでおります。

Tony vs KOW 対決ライブ Vol.8
「Tony vs KOW 対決ライブ Vol.8」
日時:2013年2月8日(金)19:00〜21:30頃
場所:Crazy Cats
〒154-0022 東京都世田谷区梅丘1-33-9 モンド梅ヶ丘ビルB1 tel.03-3426-9012
予約受付 live@crazycats.org
18:30開場 19:00時開始〜
入場料:2,000円+ドリンクオーダー
対決ライブ者:神道ソングライター鎌田東二(Tony)×シンガーソングライター曽我部晃(Kow):各10曲ずつで対決予定。


 続いて、「京都伝統文化の森推進協議会主催第6回公開セミナー」の案内です。

京都伝統文化の森推進協議会主催第6回公開セミナー
「京都伝統文化の森推進協議会文化的価値発信事業第6回公開セミナー」
日時:2013年2月28日(木)14:30〜17:30
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
テーマ:森と人,森と街をつなぐ京都のキャラクター
主催:京都伝統文化の森推進協議会
後援:京都大学こころの未来研究センター、京都市
協力:俵屋吉富

第1部講演会 14:30〜
挨拶 尾池和夫(前京都大学総長・現国際高等研究所所長・次期京都造形芸術大学学長)
講演1:鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授)「古事記のキャラクターと物語によるコスモロジー創り」
講演2:関本徹生(京都造形芸術大学教授)「京都のものづくりとキャラクター・・・」
講演3:大西宏志(京都造形芸術大学准教授)「京都伝統文化の森推進協議会キャラクター展開」

第2部試食会&意見交換会 16:05〜
第3部パネルディスカッション 16:35〜
コーディネーター鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授・宗教哲学・民俗学)
パネリスト関本徹生(京都造形芸術大学教授・アーティスト、彫刻・空間デザイン)
大西宏志(京都造形芸術大学准教授・情報デザイン)


  続いて、シンポジウム「日本の聖地文化〜相模国一宮寒川神社と延喜式内社研究」の案内です。

シンポジウム「日本の聖地文化〜相模国一宮寒川神社と延喜式内社研究」
シンポジウム「日本の聖地文化〜相模国一宮寒川神社と延喜式内社研究」
日時:2013年2月27日(水)13:00〜17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
主催:京都大学こころの未来研究センター「癒し空間の総合的研究」プロジェクト(研究代表:鎌田東二)
第一部『日本の聖地文化——寒川神社と相模国の古社』(鎌田東二編著、創元社、2012年3月刊)からの提言 13時〜15時30分
話題提供者:原田憲一、中野不二男、五反田克也、湯本貴和、河角龍典、小林達雄(予定)
司会:鎌田東二

『日本の聖地文化——寒川神社と相模国の古社』鎌田東二編著、創元社、2012年3月刊
序 章 パワースポット・ブームと聖地文化 鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授・宗教哲学・民俗学)
第1章 相模の国の地質と古代 原田憲一(京都造形芸術大学教授・現在:NPO法人自然史研究所特別研究員・地球科学)
第2章 相模の国の花粉分析 五反田克也(千葉商科大学准教授・花粉分析)
第3章 相模湾の海水準と宇宙人文学 中野不二男(JAXA主幹研究員・京都大学宇宙総合学ユニット特任教授・宇宙人文学)
第4章 相模の国の生態系と古代遺跡 湯本貴和(総合地球環境学研究所教授・現在:京都大学霊長類研究所・生態学)
第5章 相模の国と寒川神社周辺の地理学的考察 河角龍典(立命館大学文学部准教授)
第6章 縄文中期最大の住居跡・岡田遺跡と寒川神社 小林達雄(國學院大學名誉教授)
第7章 寒川神社と相模国の古社の歴史と民俗 鎌田東二
終 章 関東地方の聖地文化 鎌田東二

第二部 総合討論「日本の聖地文化と寒川神社と延喜式内社研究」15時45分〜17時
コメンテーター:加藤迪夫(寒川神社方徳資料館副館長・寒川神社禰宜)、大西宏志(京都造形芸術大学准教授、情報デザイン)+話題提供者

 新年最初のムーンサルトレターの最後は、ライブやシンポジウムの宣伝特集になりましたが、とにかくイベント続きなのです。流行っているインフルエンザや風邪を引かないように注意しつつ、がんばります。ところで、2月2日から4日まで、例年通り、天河大辨財天社の祭礼「鬼の宿(2日)・節分祭(3日)・立春祭(4日)」に参ります。「鬼は内、福は内」の世界に今年も触れて、そこから「あらたま(新魂)」の年を迎えます。本年もなにとぞよろしくお願いします。

2013年1月30日 鎌田東二拝