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シンとトニーのムーンサルトレター第219信(Shin&Tony)

鎌田東二ことTonyさんへ

 

Tonyさん、こんばんは。6月の満月は「ストロベリームーン」と呼ばれる最小の満月です。アメリカでは6月の満月を「Strawberry Moon(苺月)」と呼びます。6月はイチゴの収穫時期であり、その頃に月が紅くなることが多いことから、ストロベリームーンと呼ぶようになったそうです。苺の収穫時期ではないヨーロッパでは、「ローズムーン」と呼ぶ所もあります。月が赤みを帯びて見えるのは、大気の影響によるものです。地平線近くの夕日が赤く見えるのと同じ理由ですね。


ついに還暦を迎えました!

 

さて、先月10日に、ついにわたしも60歳の誕生日を迎えました。還暦です。誕生日当日は丁重なお祝いメールをお送りいただき、ありがとうございました。それにしても、60歳です。60歳といえば、ジンギスカン、コロンブス、ドストエフスキー、ゲイリー・クーパー、日蓮、森鴎外、小津安二郎、手塚治虫、前田利家といった人々が亡くなった年齢です。世間では、30歳前後のことを「アラサー」、40歳前後は「アラフォー」、50歳前後は「アラフィフ」と呼びます。60歳前後は伝説の名俳優・嵐寛寿郎をもじって「アラカン」と言うとか。わたしも、ついに還暦を迎えました。

小倉RCの還暦祝いで赤のパンツを被る

 

還暦は「第二の誕生」とされ、生まれ直すといって赤子のように赤色の衣服や頭巾などを贈って祝います。還暦に贈る赤色は、赤子に贈る赤い品々になぞらえています。赤色は、朱色や紅色なども含めて祝意を表すもので、縁起物や祝事の膳椀、酒樽などに使用されました。それとともに、魔除けの意味でも赤色は重視されました。今年の正月に開催された小倉ロータリークラブの還暦祝いで、わたしは赤のパンツを頭に被って祝っていただきました。


山形舞子の「すみれ」さんと

 

還暦を迎えた5月10日、全互連の移動理事会で山形県山形市の結婚式場「パレスグランデール」を訪れました。16時から開始予定の理事会が、30分遅れで16時30分から開始されました。冒頭の会長挨拶で、全互連の山下会長(117社長)が、「わたしたちの業界では通過儀礼はとても大切ですが、今日は佐久間さんがまさに還暦を迎えられました。心よりお祝いを申し上げたいと思います」と言われ、大変驚くとともに恐縮しました。18時30分から開催された懇親会では、山形舞子によるおもてなしの舞いが披露されました。「すみれ」さんという美女が優雅に舞い、会場にいる一同が魅了されました。現在、山形舞子は「すみれ」さん1人で、最近になって見習いの女の子が4人できたそうです。この「すみれ」さんが、なんと今日が誕生日、しかもわたしと同じ兎年ということで驚きました。「すみれ」さんも驚かれていました。やはり、この世は有縁社会ですね!

サプライズで還暦祝い!

 

食事も進んで、最後にお寿司と味噌汁とお新香が出ました。それを頂いて、「ああ、美味しかった。これで懇親会も終わりだな」と思った瞬間、会場が暗転して、突然、「Happy Birthday」の曲が大音量で鳴り響きました。この日が誕生日の参加者といえばわたししかいないので、「えっ?」と思いましたが、想像通り、わたしの誕生日祝いのサプライズでした。わたしは、着ていたスーツの上着を脱いで、赤いタキシードを着せられました。ジョインさんの創立60周年祝い&武田社長の還暦祝いで使われたタキシードだそうです。赤のタキシードを着せられたわたしは、大きなバースデーケーキを渡されました。

顔入りのバースデーケーキを持って

 

見ると、わたしの顔写真がプリントされたホワイトチョコのプレート付のケーキではありませんか! わたしが大感激したことは言うまでもありません。武田社長はマイクを取って、「還暦おめでとうございます!」と素敵な祝辞を送って下さいました。武田社長からマイクを受け取ったわたしは謝辞を述べ始めましたが、みなさんが「壇上へ!」と言うので、ステージに上がってお礼を述べました。特に、全互連の山下会長に感謝の気持ちをお伝えしました。また、「昨夜は、銀座強盗があった宝石店の隣のカラオケ店で深夜まで歌いまくりました。光GENJIの『ガラスの十代』も歌いました。わたしは、『ハガネの六十代』を目指したいと思います!」と言ったら、自分でも戸惑うくらい馬鹿受けしました。二次会では、実際にカラオケで「ガラスの十代」を熱唱しました。この日は、全国各地から集った冠婚葬祭のプロ中のプロのみなさんによって、最高の還暦祝いをプレゼントしていただきました。

生きていることに感謝あるのみ!

 

ここ数年は、コロナ禍のせいで誕生日を祝ってもらえなかった人も多いでしょう。誕生日を祝うとは、「あなたがこの世に生まれたことは正しいですよ」と、その人の存在を全面的に肯定すること。人間関係を良くするうえで、これほど大切なことはありません。わたしは、ハートフル・ソサエティとは、「おめでとう」と「ありがとう」が行き交う社会であると考えています。ですから、「誕生日おめでとうございます」と言われたら、素直に「ありがとうございます」と答えたいです。

帰宅したら、いつもと様子が違う!

 

その翌日、山形から横浜へ移動。12日に横浜の結婚式場「ソシア21」で、グリーフケア資格認定制度の第2期ファシリテーター修了式&第3期ファシリテーター開講式に参加し、グリーフケアPT座長として挨拶しました。その夜、横浜から小倉に戻ってきました。
JR小倉駅には19時13分に到着しました。今回は出張中に還暦を迎えたこともあり、何かとバタバタしていて大変疲れました。迎えの車に乗って、自宅へ急ぎました。自宅に到着すると、なんだかいつもと様子が違います。なんと、門扉ら玄関までのスロープに火の灯ったキャンドルが隙間なく並んでいました。「クリスマスでもないのに、一体どうしたことか?」と思い、メタバースに迷い込んだような錯覚にとらわれました。

応接間に入ってビックリ!!

 

すると、玄関からカメラを持った妻が出て来て「還暦おめでとう!」と言ったので、これは還暦祝いのサプライズなのだなと気づきました。そのまま家に入ったら、妻が「応接間を見てみて」というので、応接間に入ったら、またビックリ! そこは大量の花束とプレゼントなどが所狭しと置かれていました。何よりも驚いたのは、「60」の形をした大きなバルーンと、その大量の大小のバルーンでした。ここは、「還暦祝いの館」か! バルーンの数は100以上で、すべてを妻と長女がエアーハンドポンプで空気を入れてくれたそうです。ほとんどは妻が入れたそうで、体重が1キロ減ったとか。

書斎にもサプライズが!!

 

その後、書斎に入ったら、またまたビックリ! なんと、デスクの上のパソコンの前にも「60」のバルーンと大小のバルーンが飾られていました。その他、書斎中がバルーンだらけで、「書斎の主のツタンカーメンもビックリ!」といった感じです。ここまで準備するのは大変だったでしょう。なんでも、玄関前のスロープのキャンドルは長女の結婚披露宴で使ったものを再利用したとか。さらには、トイレや風呂にまで「60」のバルーンが置かれていました。ブログ「還暦祝いin山形」で紹介したように、誕生日当日の5月10日は全互連のみなさんがお祝いして下さいました。わたしは「冠婚葬祭のプロ中のプロたちが祝ってくれました」と書きましたが、わが家族もサプライズの達人でした!

34回目の結婚記念日を迎えました!

 

その10日後の5月20日、わたしたち夫婦は結婚記念日を迎えました。昨年6月、わたしの長女が結婚しました。新型コロナウイルス感染防止に万全の配慮をした上で結婚式および結婚披露宴を挙げさせていただきました。わたしが妻と結婚したのはもう34年も前ですが、娘を育て上げて無事に結婚させて、わたしたちは夫婦として一人前になったような気がしています。長女の結婚披露宴では、Tonyさんが乾杯のご発声を務めていただき、祝いの法螺貝まで奏上して下さいました。本当に、ありがとうございました。改めて御礼を申し上げます。

染織家の築城則子先生と

還暦祝いの花束を持って妻と

 

その4日後の24日の夕方、小倉の松柏園ホテルで、わたしは小倉織の着物を着ました。染織家の築城則子先生が織って下さったものです。このたびの還暦を記念して、わたしが「自分へのご褒美」として求めました。築城先生は、小倉高校・早稲田大学を通じてのわたしの大先輩です。大学在学中に能の世界にふれ、その舞台衣装の美しさに強く惹きつけられたそうです。それが染織を始められるきっかけとなり、その後、郷里である小倉にかつて小倉織という伝統文化が存在していたことを知りました。小倉織は徳川家康も愛用していたとされます。司馬遼太郎の小説によく「小倉袴」という語が出てきますが、幕末維新の志士たちにも愛用されていました。また、夏目漱石の『坊っちゃん』冒頭には、主人公である“坊っちゃん”が小倉袴をはいて松山入りしたと書かれています。いずれにせよ、小倉織は一時それほどまで普及していたにもかかわらず、久しくその伝統が途絶えていました。それを復元したのが築城則子先生です。現在では小倉織の第一人者として知られ、数多くの賞を受賞されています。

袴には「紫雲」の名が・・・

羽織の裏地は月と兎・・・

 

築城先生には「紫色の着物をお願いいたします」と10年ぐらい前からお願いしていたのですが、ようやく完成し、22日に納品いただきました。納品された着物には、細織着物と細織羽織には「紫根染」と書かれていました。小倉縞帯は「朧紫」、小倉縞袴は「紫雲」と名付けられ、築城先生直筆で揮毫されていました。いずれも感激ですが、特に袴に「紫雲」と名付けていただいたことに感動しました。わが社が展開する「紫雲閣」の「紫雲」です。「紫雲」とは人の臨終の際に迎えに来るという仏が乗る紫色の雲ですが、わたしはかつて、国民的作家だった司馬遼太郎の名作『坂の上の雲』にかけて、「坂のぼる上に仰ぐは白い雲 旅の終わりは紫の雲」という歌を詠んだことがあります。昨年7月12日に凶弾に倒れてお亡くなりになられた安倍元首相の戒名が「紫雲院殿政誉清浄晋寿大居士」だったことは記憶に新しいところです。しかも、羽織の裏地は「月と兎」。わたしが大の月狂いで、しかも卯年であることから作っていただきました。じつは、築城先生ご自身も月が大好きで、自ら「月ノリ子」と名乗っておられるほどなのです。定期的にお月見の会も主催しておられます。そんなわけで、「紫雲」と「月と兎」はわたしにとって最高の人生のシンボルなのです。

松柏園ホテルの茶室で

松柏園ホテルの庭園で妻と

 

この日は、日頃から大変お世話になっている地元の経営者の先輩方もご参集下さいました。妻も紫の着物で付き添ってくれました。築城先生をはじめ、皆様ともホテル内の写真スタジオで記念撮影しました。小倉織は本当に素晴らしいので、ぜひ、全世界の人々に広く知ってほしいです。また、わたしは築城先生は必ずや人間国宝になられる方であると信じています。松柏園の茶室で、ささやかな還暦祝いが開かれました。築城先生が開かれる「月見会」に参加する方々による通称「北九州のヤクザな文化人の会」の中心メンバーが集まって下さいました。人数は少ないですが、本当に親しくさせていただいている方々だけに祝っていただいて嬉しかったです。身内ながら料理も美味しく、コンパッション・ホテルである松柏園のみなさんの心も感じることができました。最後は、わたしが謝辞を述べました。わたしは、「今日は、わたしごときの還暦祝いのためにご参集いただきまして、誠にありがとうございます。小倉の地で生まれて東京に出て、妻と出会って、一緒に小倉に戻って、早30年。ここにおられる皆様に本当にお世話になってまいりました。小倉っ子として小倉織を生まれて初めて着ましたが、身の引き締まる思いです。皆様から受けた御恩を少しでもお返しすべく、故郷のために尽力していく覚悟です。今日は、ありがとうございました」と述べました。この日は、一生忘れられない思い出の日となりました。

2023年6月4日 一条真也拝

 

一条真也ことShinさんへ

Shinさん、5月10日に満60歳の誕生日、そして各所での還暦祝い、加えて5月20日の34回目の結婚記念日、まことにおめでとうございます。よくぞ「先祖に還る」と言われている「還暦」まで全力疾走されました。そのご努力・精進・誠心誠意=至誠に心から敬意を表します。これからも120歳まで失踪、失礼!、もとい、疾走し続けてください。

「全力で」、とは申しません。少し肩の力を抜いて。力の配分を考えて。健康管理を第一にして。周りに役割をうまくお裾分けして。そして、そして、最大の課題である「後継者」をうまく育てて。

わたしはShinさんがこのようにあるのは、お父上佐久間進会長の「おかげ」であると思っています。父の「志」と「至誠」が幼少期からShinさんの血肉に「遺伝」され、また「注入」され、「日本最強の父子」の関係性を築いて来られました。還暦まで立派に社長業と作家業の二足の草鞋を履き続けてくることができたのは、何と言っても、父上の「こころざし」に応答していくShinさんの「こころざし」の「コンパッション力」であったと思います。その「こころざし」と「コンパッション」を共有してきたことこそ、「日本最強の父子」を生成する「むすひ」のちからわざであったと真底思います。

「父の恩は山より高し、母の恩は海より深し」と言われます。どうかこの上ない愛情を惜しみなく注ぎ込んで、このような立派な長男と二男を育て上げたお父上、お母上を大事になさってください。わたしはShinさんに心から敬意を表するとともに、この「誉れの息子」を産み、育てられたご両親に最大の敬意を表します。

また、同時に、長年連れ添った令夫人の支えも、とても大きなものがあったとおもいます。佐久間家の館が「1日丸ごと還暦祝いの寿ぎの館」になったのですから。夫人と長女の娘さんのお心遣い。さすがにコンパッション・ホスピタリティの名所「サンレー」家族・一族・郎党・業界同志仲間の一大セレモニアルイベントでしたね。すご~い! すばらし~い! すてッき~!

 

さて、この5月から6月にかけてですが、4月28日から5月7日までのわが人生最大の「関所・難所」をクリアーすることができて、身も心も軽くなったような気がしています。芭蕉の「軽み」というか、老いの世界の「飄飄」「飄逸」「遊行」に少し近づいたというか。やはり、そのような世界・景色・境地境涯があるのですよ。それをいっそう進めるところに「遊戯三昧(ゆげざんまい)」がある、その過程そのものが「ゆげざんまい」だという気持ちで楽しみながら歩いていきたい、「遊行」していきたいとおもいます。わたしの先達の一人は「捨て聖」と言われた「一遍上人」でもありますので。

吾が先達は、古くは、聖徳太子、行基、役行者、空海、最澄、西行、一遍、世阿弥、吉田兼倶、平田篤胤、であり、近代以降では、出口王仁三郎、折口信夫、宮沢賢治、であり、西欧では、ニコラウス・クザーヌス、ヤコブ・ベーメ、モーツァルト、ヘルダーリン、ルドルフ・シュタイナー、です。けっこう、欲張り、ですね。

 

さて、5月から6月にかけては、シンポジウムや対談などが続きました。5月20日には仙台のメディアテークで、「岡部健と臨床宗教師の10年」を開催しました。主催は「日本臨床宗教師会」(http://sicj.or.jp/)です。わたしは2021年から日本臨床宗教師会の2代目の会長を務めています。初代は、宗教学者で東京大学名誉教授で、上智大学グリーフケア研究所所長を9年間務めた島薗進さんです。ですので、今回はこの特別シンポジウムの催しの大会長を務めることになりました。まあ、名義上でのことですが。実行委員長は、宮城県栗原市の曹洞宗の名刹・通大寺住職の金田諦應さん(日本臨床宗教師会副会長・全国連携委員会委員長・カフェデモンクの提唱者)でした。参加費無料で、Zoomによるオンライン参加もできました。
http://sicj.or.jp/news/article-486/
◆岡部健シンポジウム抄録集 2023年5月20日実施 (pdf 551KB)

 

この「岡部健と臨床宗教師の10年」特別シンポジウムの翌日の5月21日(日)にはは、NPO法人東京自由大学主催で「宗教を考える学校」講座第2弾の第1回目の鎌田東二×島薗進「神話がつなぐ現代-物語はなぜ語り続けられるのか」を行いました。けっこう参加視聴者も多く85名に上りました。
https://www.t-jiyudaigaku.com/講座-ゼミ-シンポジウム/宗教を考える学校/

この「宗教を考える学校」第2弾のプログラムは、2023年度の第6回目まで確定しています。 そして、2023年度から2025年度までの「みろく年間」=「令和5・6・7(「れいわ・みろく」と読む)」3年間、年6回程度開催していきます。初年度・2023年度の第2回目から第6回目までのプロフィールは、以下の通りです。

第2回:2023年8月9日(日)14時‐16時30分:講師 鶴岡真弓(多摩芸術大学 +島園進/鎌田東二 テーマ「神は万物に宿る -ユーロ=アジアの祈りのデザイン」
第3回:2023年9月16日(土)14時‐16時30分:講師 内田樹(神戸女学院大学名誉教授・武道家)+島園進/鎌田東二
第4回:2023年11月25日(土)14時‐16時30分:講師 柿坂神酒之祐天河大辨財天社名誉宮司(神道家)+島園進/鎌田東二(この回は、島薗・鎌田が奈良県吉野郡天川村坪ノ内の天河大辨財天社に詣で、そこで一緒にZoomに参加する変則的な形の鼎談で進めます。この回の司会進行は、天河大辨財天社に350回以上詣でている鎌田が行ないます)

第5回:2023年12月23日(土)14時‐16時30分:講師 高木慶子(援助修道会シスター、元日本スピリチュアルケア学会理事長)×鎌田東二×島薗進

第6回:2023年1月~2月の土曜日の14時‐16時30分:講師 上野千鶴子(東京大学名誉教授・社会学)×鎌田東二×島薗進

 

そして、2023年度以降の講師候補として、原敬子(神学者・上智大学神学部神学科准教授)、佐藤清子(アメリカ宗教史・東京大学大学院人文社会系研究科助教)、石原明子(紛争解決学者・熊本大学大学院社会文化科学研究科准教授)、五木寛之(作家/1932年生・90歳)、中島岳志(政治学者・東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)、若松英輔(批評家・随筆)、安藤礼二(文芸評論家・多摩美術大学美術学部芸術学科教授)、上田紀行(文化人類学者・東京工業大学副学長)、藤田一照(僧侶、曹洞宗国際センター2代所長)、正木晃(宗教学者)、水谷周(イスラーム研究者・日本宗教信仰復興会議代表理事)、弓山達也(宗教学者・東京工業大学教授)、加藤眞三(医師・慶應義塾大学名誉教授)、大道晴香(宗教学者・國學院大學神道文化学部助教)、八木久美子(イスラーム研究者・東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)、後藤絵美(イスラーム研究者・東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教)、小松原織香(哲学研究者・関西大学文学部特別研究員PD)、高橋悦堂(僧侶・認定臨床宗教士)、庭野光祥(宗教家・立正佼成会次代会長)、井上まどか(宗教学・ロシア宗教史・清泉女子大学文学部准教授)、須藤義人(映像民俗学者・僧侶・沖縄大学人文学部こども文化学科教授)真鍋祐子(社会学者・東アジア地域研究・東京大学東洋文化研究所教授)、星野文紘(羽黒山伏・「大聖坊」十三代目)、坂本大三郎(山伏)、中沢新一(思想家・人類学者・京都大学人と社会の未来研究員特任教授)、 佐藤啓介(キリスト教学・上智大学大学院実践宗教学研究科教授)、西村明(宗教学者・東京大学大学院教授)、永岡崇(宗教学・思想史・駒澤大学講師)、 藤井淳(仏教学・駒澤大学仏教学部教授)、守屋友江(宗教学・南山大学人文学部教授)、 永井玲衣(哲学研究者・立教大学兼任講師)、江川紹子(ジャーナリスト)、紀藤正樹(弁護士)、塚田穂高(宗教社会学・上越教育大学大学院学校教育研究科准教授)、カール・ベッカー(宗教学者・京都大学政策のための科学特任教授)、マーク・ザイオン(ユダヤ教・多摩大学教授)、ホセ ・ カサノヴァ(宗教学者・ジョージタウン大学名誉教授)、ヘレン・ハーデカー(宗教社会学者・ハーバード大学ライシャワー日本研究所教授)、堀江宗正(宗教学者・東京大学教授)、田中優子(江戸文学・江戸文化研究・法政大学第19代総長・同大学名誉教授)、國分功一郎(哲学者・東京大学大学院総合文化研究科教授)、碧海寿広(仏教学者・武蔵野大学准教授)、、松岡正剛(編集者・著述家)、佐藤優(作家・元外交官)、深見奈緒子(イスラーム建築・早稲田大学イスラーム地域研究機構研究院教授)、藤森照信(建築史家・東京大学名誉教授)、伊東豊雄(建築家・東京大学名誉教授)、酒井正子(民族音楽学・川村学園女子大学名誉教授)、やまだようこ(発達心理学者・ナラティブ研究・京都大学名誉教授)、永沢哲(宗教学者・元京都文教大学准教授)、大小島真木(美術家)、やなぎみわ(美術作家・舞台演出家・京都芸術大学芸術学部客員教授)などの方々が上がってきています。すごいですね。このリストアップ。

 

そのNPO法人東京自由大学の講座案が続きました。まず、5月28日。

【身体と霊性Ⅵ】第1回:「舞踊のアジア~石井漠・崔承喜・金梅子の越境する美学」イ・ヨンスク×鎌田東二
<近代日本を代表する舞踊家、石井漠(1886-1962)。そして石井の弟子である”伝説の舞姫” 崔承喜(1921-1969)。二人の舞踊家の芸術活動と足跡を追うイ・ヨンスク(人文学研究者/一橋大学名誉教授)が、近代東アジアにおける越境する身体の美学に迫る。さらに崔承喜の足跡をたどった韓国を代表する舞踊家、金梅子(1943-)について、猿田彦神社の「おひらきまつり」以来親交のある鎌田東二が謎めいた魅力を語る。1920年代から今日まで続く知られざる日韓の舞踊交流史が紐解く講座>
日時 2023年5月28日(日)14:00~16:30 オンラインライブ配信(見逃し配信あり!)

イ・ヨンスク Lee Yeounsuk
人文学研究者/一橋大学名誉教授。言語思想史、社会言語学、文化研究、民族美学(Ethno-aesthetics)などを研究している。韓国順天市生まれ。延世大学を卒業してから、一橋大学大学院社会学研究科に留学。社会学博士。大東文化大学国際関係学部の助教授、一橋大学大学院言語社会研究科の教授を経て、一橋大学大学院言語社会研究科の名誉教授。主要な著書には、『国語という思想-日本の言語認識』『ことばという幻影』『異邦の記憶―故郷・国家・自由』などがある。 これまでは、ややストイックにアカデミズムの中で仕事をしていたが、この頃は<知性・感性・霊性>が響き合うような人文学を楽しんで研究している。

わたしは、イ・ヨンスクさんが一橋大学大学院の社会学研究科の、たしか、博士課程に在学中に、國學院大學で行なわれた「宗教思想研究会」で初めて会ったと記憶しています。その研究会は、ミルチア・エリアーデの孫弟子の筑波大学教授の宗教学者の荒木美智雄さんが主宰していました。そこで、わたしも言霊論の発表したことがありました。イ・ヨンスクさんが参加していたのは、その回であったかどうかは記憶がおぼろですが、ともあれ、研究会終了後、國學院大學前から渋谷駅まで行くバスの中でいろいろと話をして、彼女がたいへん強い志を持ったとても優秀な留学生であることをはっきりと認識しました。そして、イ・ヨンスクさんのような毅然として明確な「志」を持っている真剣な留学生に比べて、多くの日本人学生や大学院生はなんとぬるま湯につかっているのか、<「なまい」なあ>(なまぬるいなあ)と嘆息したものでした。自分を棚に上げて、ですが。

この5月28日(日)には、イ・ヨンスクさんとの対談講座が終わってすぐに、大阪心斎橋の日本キリスト教団島之内教会で開催されたコンサート「はるかなる アルメニア」を見に行きました。聴きに行きました。すばらしい演奏会でしたね。

演奏は、 きしもとタローさん(ブルール、シュヴィ)、 熊澤洋子さん(バイオリン)、 澤朱里さん(チェンバロ)、 中野潔子さん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、 永田充さん(ドホール)、 の5人編成。

演奏技術もすばらしかったけれども、アルメニアの音楽と文化と人びとに関するきしもとタローさんのトークもたいへん分かりやすくビビッドでよかったです。演奏は、ユニット編成が初めてと思えぬほど息が合っており、アンサンブルとハーモニーもナイスで、ユニット演奏の醍醐味を感じました。

第一部7曲、 第二部6曲、 アンコール2曲、 の構成でした。特に、第二部5曲目の「Erzurumi Shoror」は心に響き、泣けました。エルズルムは、現在は、トルコ領で、古来、シルクロードの要所であったため、いろいろな国に支配されてきた街です。きしもとタローさんの説明では、20世紀初頭、オスマントルコによるアルメニア人迫害のあと、アルメニア人はここから脱出して故国に帰れなくなったとのことです。

そんな苦難の中で、 「あなたは私の渇きを潤す唯一の清らかな水だ。 ……緑深き山の尾根、イバラとアザミに囲まれたエルズルムに続く道。 あなたと共に歩く夢を私は見た。」 と歌います。苦難の中で、貴女と共に生きていきたい、歩いていきたいと歌うラブソングです。「重い」曲ですが、それゆえに、深い深い「想い」が籠っていると感じ取れました。曲の世界も意味もまったく知りませんでしたが、聴き始めて、最初の旋律から最後まで泣きつづけました。

ところで、最後の最後、アンコールの最後の曲を聴衆の何人かがスマートフォンで動画撮影していたので、わたしもその一部を動画撮影したところ、運悪く、SDカードの容量切れとなり、最後まで撮影できませんでした。が、撮影できたその一部分のみをyou tubeにアプロードしてみました。ご覧ください。
動画リンク:https://youtu.be/kzkKppeN1EU
ファイル名:「はるかなる アルメニア」 アンコール曲の一部 2023年5月28日

 

ローマ帝国がキリスト教を国教にしたのが西暦380年。キリスト教を公認したミラノ勅令が313年。アルメニアはローマ帝国より80年近くも早い301年にキリスト教を国教にしたとのことでした。すごいですね。じつに、はやい。ウクライナの首都となるキエフ公国がキリスト教を国教にしたのは10世紀のことですから、本当にアルメニアの宗教改革というのか、キリスト教改宗は、実に早かったと言えます。

さて、コンサートが終わり、主宰のきしもとタローさんと洋子さんに「今日のコンサート、本当によかったよ」と声をかけて、地下鉄御堂筋線の心斎橋に行く南鰻谷通りの角を少し曲がったところにある「俺のイタリアン・俺のフレンチ・俺のてんぷら」という店で、食事をしました。

そこは、1970年5月から6月いっぱい、40日ほどわたしが住みついて芝居「ロックンロール神話考」を上演したスペイン系クラブ「エルマタドール」の店の跡でした。
つまり、53年前、そこに「エルマタドール」という名前の妖しげな(?)お店があり、その店主にそこの2階のフロアーを借りて(借りてくれたのは帝塚山大学の女子学生でなんばの黒門市場の娘として育ったプロデューサーとしてじつに有能であった小林孝子さんでしたが)、たんなる世間知らずの無鉄砲の19歳のわたしは自作・自演出の演劇「ロックンロール神話考」を1ヶ月上映したのです。髪は腰くらいまで長く、ジーパンに裸足で生活し、心斎橋や道頓堀など近くをはだしで歩いていました。演劇をやった仲間15人ほどは、1人「もっきり屋の少女」の役をやった18歳の高校卒業したての女性だけがわたしより若く、あとはみなわたしより年上でしたが、そんな仲間とよくまあ1ヶ月も芝居を上演できたものです。それが、その「時代」、だった、ということです。

わたしは、明日をも知れぬフーテンで、詩を書いていたので、恥ずかしすぎて、「詩人」と名乗る勇気はありませんでしたが、ふりかえって考えてみれば、その頃から正真正銘の「吟遊詩人」だったとおもいますね。今は、「ガン遊詩人」になっちゃいましたが……

懐かしい1日でした。ちょうどその5月の末は、「ロックンロール神話考」の最後の仕上げをしていた頃で、破れかぶれでしたから。

その跡地に53年後に出来ていた「俺のイタリアン」で、好物のトマトソーススパゲッティと、パンと、大きなフォアグラ付きフィレ肉ステーキ「フィレ肉とフォアグラのロッシーニ」(3890円!)、を食べ、お腹も心も満喫したのでした。

そして、6月に入って、先週の土曜日の6月3日には、「VOCA賞」 (アート界の芥川賞と言われる)を今年受賞し、 人類学や各界隈からも注目を集めている「マタギ」でもある若手「絵画作家」永沢碧さんとの対談。https://bijutsutecho.com/magazine/interview/26681

【アート巡礼 Ⅲ】第1回「山を背負っていのちを描く」永沢碧衣×鎌田東二
<綿密なフィールドワークから自然と人との関係性を描く絵画作家、永沢碧衣さん。マタギ文化との出会いから生まれた作品《山衣(やまごろも)をほどく》は、自ら狩猟したクマから膠をつくってクマを描き、「VOCA展2023」の大賞を受賞しました。今回は永沢さんの制作やフィールドワークのお話から、山を背負っていのちを描く秘法に迫ります。比叡山に分け入ってバク転し、研究者・詩人・神道ソングライターとして活躍する鎌田東二との初めての対談>
日時 2023年6月3日(土)14:00~16:30 講演・対談・質疑応答オンラインライブ配信(見逃し配信あり!)

永沢碧衣 Nagasawa Aoi 1994年、秋田県出身。2016年、秋田公立美術大学 アーツ&ルーツ専攻卒業。秋田に在住しながら狩猟免許を取得し、東北の狩猟・マタギ文化に関わりながら「生命の根源」を探究し、「人と生物と自然」の関係性を問う絵画作品を制作している。
〈主な展覧会〉
2021年 個展「霧中の山に抱かれて」 (北秋田市阿仁公民館/秋田)
2021年 親子展「生命のとらえかた」 (ココラボラトリーギャラリー/秋田)
2022年 グループ展「Features」(常陸国出雲大社ギャラリー桜林/茨城)
2023年「VOCA展2023 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館/東京)

 

この企画はたいへんおもろく、かつ、秀逸でした。なにしろ、「マタギ」になってしまった若き絵画作家の永沢碧衣(29歳)と、 ガンになってしまった「ガン遊詩人」の老東山修験道者鎌田東二(72歳)を 対決させようとするのですから。この「世紀のタイトルマッチ」を、企画者のNPO法人東京自由大学運営委員長の辻信行さんは次のように表現しました。

<対戦相手の絵画作家でまたぎの永沢碧衣さんは、秋田公立美術大学出身で、芸術人類学者の石倉敏明さんに教えを受けました。石倉さんの師匠は、中沢新一さんです。中沢さんにとって、中央大学大学院の一番弟子が、石倉さんなのです。つまり今回のタイトルマッチは、鎌田東二VS中沢新一の孫弟子ということになります。>

 

そして、その翌日、つまり昨日6月4日(土)に行なったのが代日本文学最前線の明治大学教授の池田功さんによる石川啄木論で、それぞれ文学にとても深い造詣を持つ3人のコメンテーター、鶴岡賀雄さん(東京大学名誉教授)、津城寛文さん(筑波大学名誉教授)、やまだようこさん(京都大学名誉教授)の刺戟的なコメントをもらいました。

第90回身心変容技法研究会 テーマ:「文学と身心の病い」Zoom開催
日時:2023年6月4日(日)13時~17時
13時 開会あいさつ・趣旨説明・発表者紹介 鎌田東二(司会進行、10分)
13時10分~14時50分 池田功(明治大学教授・近代文学)「石川啄木の危機意識と創作活動 ー「歌稿ノート 暇ナ時」と「ローマ字日記」を中心にー」発表100分
14時50分~15時00分 (10分休憩)
15時00分~17時00分 (120分)
コメンテイター:鶴岡賀雄(15分、東京大学名誉教授・宗教学・神秘主義研究)
コメンテイター:津城寛文(15分、筑波大学名誉教授・宗教学・歌人【日守麟伍】)
コメンテイター:やまだようこ(15分、京都大学名誉教授、ナラティブ心理学)
討議・意見交換 (85分)
司会進行・総括:鎌田東二

 

29歳で病死した石川啄木。日本人であれば、知らない人はいないほどよく知られている夭折歌人・詩人石川啄木。日本臨床宗教師会理事で、関西臨床宗教師会前会長の野々目月泉さんは、上の動画配信を見て、「石川啄木は尾崎豊みたいだったかも」と思ったとのことでしたが、石川啄木=尾崎豊というつながりは、なかなか意味深長で、一考の価値があると思いました。そんなわけで、昨日は、「1日丸ごと石川啄木」を堪能しました。たいへん、おもしろく、興味深く、有意義な、明治大学番外地「池田ゼミ」でした。それぞれのコメントも、味わいと個性的な視点があり、考えるヒントが満載でした。

 

いやあ、こんなふうに、イベント目白押しで、去年の3月末に定年退職してからの方が、なんだか、忙しい感があります。が、同時に、それは先ほど申し上げた「遊行」であり、「遊戯三昧」なんですよ。

そして、来週、6月10日(土)・11日(日)も、新潟市の曹洞宗寺院大栄寺で「日本仏教看護・ビハーラ学会第16回学術大会」で、総括コメンテーターとガン遊詩人神道ソングライターとして30分のソロミニライブをしますし、6月15日(木)には大重映画上映会、また6月25日(日)には京都府綾部市の大本の施設白梅殿で開催する「第6回いのちの研究会」で基調講演するし、「遊戯三昧」とはいえ、気合いを入れて取り組まねばなりません。おもしろおかしくたのしくゆかいにやっていきたいものです。

6月15日(木)20時‐22時<大重潤一郎映画上映会♯6>:今回は、「能勢~能勢ナイキ反対住民運動連絡会議」(52分)と「かたつむりはどこへ行った」(30分)と題する2本のドキュメンタリーを見て、その後意見交換・交流を行ないます。北朝鮮からの「飛行体=弾道ミサイル」を米国から輸入した(押しつけられた?)「弾道ミサイル迎撃システム」を導入している日本で、今こそこのようなかつての「ナイキ・ミサイル基地」設置への反対運動のドキュメントを確認する必要があると思っています。
https://ooshigemovie06.peatix.com/view

 

第6回「いのちの研究会シリーズセミナー」 プログラム

テーマ「命主の系譜とその投げかける問いをめぐって」

日時;2023年6月25日(日)13時より

会場;おほもと白梅殿(京都府綾部市)

前半

13:00    開会                                                司会 加藤眞三

開会挨拶                                                 加藤眞三

奉納演奏 法螺貝、石笛                               鎌田東二

奉納舞                                                   町田千里

13:10      基調講演   鎌田東二「いのちヌシの系譜~大国主神話における神の殺害と復活と国譲り」

13:45    講演   島薗進「スサノオ・大国主と折口信夫」

14:15    講演    山田歌「スサノオ・大国主とおほもと」

14:45-15:00    (休憩時間)

後半

15:00      総合討論      司会 町田宗鳳、上田紀行

コメント                                         町田宗鳳

コメント                               上田紀行

コメント                               加藤眞三

質疑応答    会場やオンラインから質問

16:25      閉会挨拶              島薗進

16:30      閉会

*出雲大社の摂社に、延喜式内「命主社」(正式名称「神魂伊能知奴志神社(かみむすひいのちぬしのかみのやしろ)」があり、祭神は「神皇産霊神(かみむすひのかみ)」を祀る。同神は、記紀神話には、出雲の神々の祖神として描かれている。

いのちの研究会メンバー プロフィール

上田紀行;東京工業大学教授、同大学副学長

著書;『生きる意味』(岩波新書)、『立て直す力』(中公新書ラクレ)、『覚醒のネットワーク』(アノニマ・スタジオ)、『かけがえのない人間』(講談社現代新書)、『愛する意味』(光文社新書)、『とがったリーダーを育てる』(中公新書ラクレ)、『平成論』(NHK出版新書)、『スリランカの悪魔祓い』(講談社文庫)、『「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ』(講談社文庫)、『今、ここに生きる仏教』(平凡社)、『人生の〈逃げ場〉 会社だけの生活に行き詰まっている人へ』(朝日新書)、『人間らしさ 文明、宗教、科学から考える』(角川新書)、『新・大学でなにを学ぶか』編著:東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教員13名(岩波ジュニア文庫)

鎌田東二;京都大学名誉教授、日本臨床宗教師会会長、京都伝統文化の森推進協議会会長

著書;『神界のフィールドワーク』(青弓社)、『身体の宇宙誌』(講談社学術文庫)、『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」精読』(岩波現代文庫)、『霊性の文学 言霊の力』『霊性の文学 霊的人間』(いずれも角川ソフィア文庫)、『日本人は死んだらどこへ行くのか』(PHP新書)、『世阿弥』『言霊の思想』(いずれも青土社)、『狂天慟地』『絶体絶命』『開』(土曜美術社出版販売)、『南方熊楠と宮沢賢治 日本的スピリチュアリティの系譜』(平凡社新書)、最新刊に、『悲嘆とケアの神話論―須佐之男・大国主』(春秋社)など

島薗進;東京大学名誉教授、上智大学大学グリーフケア研究所元所長、NPO東京自由大学学長

著書;『現代救済宗教論』(青弓社)、『精神世界のゆくえ』(東京堂出版、秋山書店)、『いのちの始まりの生命倫理』(春秋社)、『国家神道と日本人』(岩波書店)、『日本人の死生観を読む』(朝日新聞出版)、『つくられた放射線「安全」論』(河出書房新社)、『倫理良書を読む』(弘文堂)。『ともに悲嘆を生きる グリーフケアの歴史と文化』(朝日新聞出版)、『新宗教を問う 近代日本人と救いの信仰』(筑摩書房)など

町田宗鳳;広島大学大学院名誉教授、国際教養大学客員教授、御殿場高原ありがとう寺住職

著書;『法然対明恵』(講談社)、『人類は「宗教」に勝てるか―一神教文明の終焉―』(日本放送出版協会)、『法然の涙』(講談社)、『法然、愚に還る喜び―死を超えて生きる―』(日本放送出版協会)、『ニッポンの底力』(講談社)など。日本・アメリカ・ヨーロッパ・台湾などで「ありがとう禅」、「ありがとう断食セミナー」(御殿場市)、および「パワートーク:Dr.Soho &達人たち」(東京)を開催

加藤眞三;慶應義塾大学名誉教授、上智大学グリーフケア研究所客員所員、MOA高輪クリニック院長

著書;「肝臓病教室のすすめ」メディカルレビュー社、「患者の生き方;よりよい医療と人生の「患者学」のすすめ」春秋社、「患者と作る医学の教科書」(共著)日総研 、「患者の力;患者学で見つけた医療の新しい姿」春秋社、「肝臓専門医が教える病気になる飲み方、ならない飲み方」ビジネス社。その他、東洋経済オンラインにて「市民のための患者学」を、雑誌「医と食」において「医療者のための患者学」を、沖縄難病連雑誌アンビシャスにおいて「患者のための患者学」連載中

第6回 いのちの研究会 グーグルフォーム用QRコードと会場案内図

  • 第6回いのちの研究会 会場参加申し込みフォーム

https://forms.gle/fMPvGY6BAdXthy1r7

  • 第6回いのちの研究会 オンライン参加申し込みフォーム

https://forms.gle/4UTT145TWjT31p7E7

  • 会場案内図 (JR山陰線綾部駅より徒歩約15分)

参加申し込み方法

参加を希望される方は、下記のGoogleフォームより登録下さい。(QRコードは別紙参照)

参加費は無料です。

会場参加  https://forms.gle/fMPvGY6BAdXthy1r7

オンライン参加  https://forms.gle/4UTT145TWjT31p7E7

登録ができないなどのお問い合わせは、右記までメールを (inochi.kenkyukai@gmail.com

 

それから、7月のイベントですが、重要イベントが3つあります。

まず、1つ目が、7月2日(土)に足利市立美術館で行なわれる「顕神の夢」展初日のオープニング鼎談(江尻潔足利市立美術館学芸次長×土方明司川崎市岡本太郎美術館館長×鎌田東二)。

2つ目が、7月9日(土)・10日(日)に、大阪と京都で行なう「絶体絶命・遺言」ライブ(5人編成のフルバンド)。これは「全力投球」します。ぜひ動員にご協力ください。わが「遺言ライブ」ですので。よろしくお願いします。

そして、3つ目が、7月22日(土)に沖縄・久高島宿泊交流館ホールで行なう「大重祭り2023」(故大重潤一郎監督【1946年3月9日‐2015年7月22日】の命日に行なう顕彰と検証の祭り)と23日(日)に同ホールで行なう「樂園学会」第2回大会。

さてさて、それでは、7月の満月まで、くれぐれも御身お大事にご活躍ください。まもなくペア出版される『コンパッション』と『ウェルビーイング』の双子本、出来上がりを楽しみにお待ちしています。

2023年6月5日 鎌田東二拝