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ムーンサルトレター

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シンとトニーのムーンサルトレター 第047信

第47信 鎌田東二ことTonyさんへ  梅雨でうっとうしい日が続きますが、お変わりありませんか?今夜は満月で、しかも七夕です。なんて贅沢なことでしょうか!気づけば、このレターも、もう47信目になりました。次回で、まる4年になるのですね。前任者の鏡リュウジさんが、たしか全部で41回分のレターを残されています。開始した当初は、とても鏡さんのように続けることは無理だろうと思っていましたが、本当に時の過ぎるのは早いものです。これまでの46信のレターには、46回分のわたしの「思い出」が詰まっています。   […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第046信

第46信 鎌田東二ことTonyさんへ  先月は、なかなか返信が来ませんでした。Tonyさんに何かトラブルでもあったのかと思って心配しましたが、何ごともなくて本当によかったです。  さて、今年の1月14日に中央大学の高窪統教授が殺害されましたが、容疑者として教え子のアルバイト店員が逮捕されましたね。ショックでした。捜査本部は、容疑者が大学時代に教授へ不満を持って一方的な思い込みから恨みを募らせたとみて調べていました。8日の「朝日新聞」夕刊によると、容疑者は警視庁の調べに、「忘年会で高窪さんに疎外さ […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第045信

第45信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?わたしは、ずっと北九州におりましたが、4月21日から25日まではオーストラリアに行ってきました。その目的は、かの「世界最高の仕事」に応募するためです。そう、オーストラリアのクイーンズランド州観光局が用意した、同州にあるハミルトン島の管理人の仕事のことですね。ハミルトン島は、世界最大のサンゴ礁・グレートバリアリーフのリゾート地ですが、そこの管理人の仕事というのがなかなかの条件なのです。「100年に一度 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第044信

第44信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、ヨーロッパはいかがでしたか?パリにも行かれたとのことで、久々の「魂の里帰り」を満喫されたことだと思います。日本では、各地で桜の花が咲き、多くの人が花見で盛り上がりました。わたしも小倉の自宅や実家の庭で、東京の四谷で、金沢の兼六園で、それぞれの桜を楽しみました。それにしても、日本人は本当に桜が好きです。最近、『花をたのしむ』(現代書林)という本を上梓したのですが、その中に「バラを愛する西洋人、桜を愛する日本人」という一文を書きました。西洋人が「 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第043信

第43信 鎌田東二ことTonyさんへ  ひと雨降るごとに暖かくなり、春の予感がいたします。また満月の夜がやって来ました。わたしにとって、いや日本人にとって、最近の大きなニュースといえば、なんといっても日本映画『おくりびと』が第81回アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したことです。日本映画界初の快挙!レターの第37信にも書きましたように、弊社ではこの映画の前売券を大量購入し、ほぼ全社員で鑑賞いたしました。また、周囲の親しい方々にもチケットをお配りしてきましたので、このたびの快挙の感動はひとしおでした […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第042信

第42信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、また満月の夜がやって来ました。今夜はあいにくの雨ですが、昨夜までの月は見事に輝いていました。冬は空気が澄んでいて、ことさら月が明るく感じます。なぜ、月は光輝くのか。いうまでもなく、太陽光を反射しているからです。前回のレターは、その太陽の話題で盛り上がりましたね。とくに、俳優の仲代達矢さんの「人間、太陽がある限り生きていける」という言葉は心に突き刺さりました。  その言葉が何かに似ているなと思って、よく考えたところ、父である佐久間進の著書『わが […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第041信

第41信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、新年あけましておめでとうございます。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。Tonyさんは、師走は風邪を引かれていたそうですが、もう良くなられたのでしょうか。お正月は、いかがお過ごしになられましたか。  わたしは、例年通り、九州最北端にある門司・青浜の皇産霊神社に会社の幹部一同と元日参拝しました。今年は雪が降り、あいにく初日の出を見ることができませんでした。年の初めに旭日が拝めないと、やはり物足りません。わたしの会社は、その名のごとく、サンレ […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第040信

第40信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、お元気ですか?このレターも、もう40信目ですよ。早いものですね。前回のレターの最後に、Tonyさんの「人間は人間中心とエゴを尊重しすぎたのではないでしょうか」という言葉がありました。たしかに、そうかもしれません。そういう側面があるとわたしも思いますが、また一方で、現代の社会において人間は決して尊重されていないとも感じます。特に、人間の命がまったく尊重されていないのではないでしょうか。  最近のショッキングなニュースといえば、なんといっても「元 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第039信

第39信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、わたしは、いま金沢にいます。昨日は北陸大学で授業を行ない、今日は「北國新聞」のインタビューを受けました。もともと金沢は大好きな街でしたし、弊社の拠点も多いのでよく訪れていましたが、北陸大の客員教授になったおかげで、さらに来る回数が増えました。先日は、金沢を中心としたサンレー北陸の社員旅行にも参加し、立山・黒部の紅葉を楽しんできました。その後、長野に足を伸ばして、善光寺にお参りしました。  善光寺といえば「観光仏教」を象徴する寺のひとつだといえ […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第038信

第38信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、『聖地感覚』(角川学芸出版)の御出版、まことにおめでとうございます。早速読ませていただきましたが、面白くて一気に読了しました。とくに、東山修験道の章が迫力満点ですね。Tonyさんは、東山を新月の夜や満月の夜に懐中電灯ももたずに歩かれることがしばしばあるとか。「初めの頃は少し怖い思いもしたが、今ではとくに新月の夜の暗闇の中を歩いていると、心の底から喜びと安心感がふつふつとたぎってくるようになった」と書かれていて、仰天しました。本当に大丈夫ですか […]

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