ムーンサルトレター 20th page

ムーンサルトレター 2010年3月30日

シンとトニーのムーンサルトレター 第056信

第56信 鎌田東二ことTonyさんへ またしても満月の夜が来ました。この3月は2回も満月にあたる日があり、なんだか普段以上に時の流れの速さを感じます。でも、先日はTonyさんと一緒に天河に行けて嬉しかったです。いろいろと不思議なことがありましたね。 3月25日の正午、京都駅でTonyさん、造形美術家の近藤高弘さんと待ち合わせて、天河に向かう予定でした。順調に行けば、昼食をはさんでも15時半くらいには到着するはずでした。それが、なかなか行き着けなかったのです。 まず、京都に着くと、駅前にパトカーや警官がたくさんいました。近藤さんが車で迎えに来てくれていたのですが、なかなか車が見つかりません……

ムーンサルトレター 2010年3月1日

シンとトニーのムーンサルトレター 第055信

第55信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、先日は京都でお会いできて嬉しかったです。「こころの未来」の研究、そして「明るい世直し」のために多くのプロジェクトを抱え、あいかわらずの忙しさですね。でも、お元気そうで何よりでした。 わたしのほうのニュースはといえば、ブログをはじめたことです。「一条真也のハートフル・ブログ」と題して、2月14日のバレンタインデーからスタートしました。そのファースト・ブログの冒頭に、わたしは次のように書きました。 「『今さら』と言われるかもしれませんが、今日からブログをスタートします。わたしが、これまでブログをやらなかったのには、いくつか理由がありました。最……

ムーンサルトレター 2010年2月3日

シンとトニーのムーンサルトレター 第054信

第54信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、ついこの前、新年を迎えたと思ったら、もう2月になりました。月日の経つのは本当に早いものですね。そして、今日は節分です。わが社では、例年通りに社内外の厄除け対象者を集め、松柏園ホテルで「節分祭」および「隣人祭り=合同厄除け祝」を開催しました。その後、帰宅してわが家でも豆まきをしました。 節分といえば鬼です。鬼は日本を代表する妖怪、それも悪の化身的存在ですが、浜田廣介の「泣いた赤鬼」を読むと、一方的に悪者にはできなくなります。わたしは、この有名な童話をイメージして、「鬼は外豆を投げれど赤鬼の泣いた顔見て鬼も内へと」という短歌を数年前の節……

ムーンサルトレター 2010年1月3日

シンとトニーのムーンサルトレター 第053信

第53信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、新年あけましておめでとうございます。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。お正月は、いかがお過ごしになられましたか。わたしは、例年通り、九州最北端にある門司・青浜の皇産霊神社に会社の幹部一同と元日参拝しました。雪の影響で、あいにく初日の出も今年最初の満月も見ることはできませんでしたが、元日に神社を参拝するというのは、じつに気持ちが良いものです。 Tonyさんは昨年も大活躍でしたね。じつに興味深い著書も続々と上梓されました。超常的方法で口述筆記された『超訳古事記』(ミシマ社)は大変好評で、版を重ねておられますね。また、『神と仏の出逢う国……

ムーンサルトレター 2009年12月2日

シンとトニーのムーンサルトレター 第052信

第52信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、いよいよ師走ですね。今年も残すところ、あと僅か。今年もTonyさんにとっては充実の一年だったことと思います。わたしも、おかげさまで、すべての仕事が順調に進みました。神仏と関係各位に心より感謝しています。 さて、最近のニュースで、わたしが強い関心を抱いた出来事がありました。例の市橋達也容疑者の逮捕です。英国人女性死体遺棄事件で、死体遺棄容疑で逮捕された彼は2年7ヵ月にわたり、整形手術で顔を変えて逃亡を続けていました。保険を使わない自由診療なら偽名でも受診できてしまう医療の現状には驚きました。 逮捕につながる有力情報の一つが整形後の顔写真で……

ムーンサルトレター 2009年11月3日

シンとトニーのムーンサルトレター 第051信

第51信 鎌田東二ことTonyさんへ ボンジュール、ムッシュー・トニー・パリ・カマターニュ!わたしは、パリに行ってきましたよ。ルーブル美術館の地下の催事場で「サロン・ド・マリアージュ」というブライダル産業見本市が開かれ、それに参加すべく同業者の方々と一緒に渡仏したのです。個人的には、セーヌ河のほとりをたっぷりと歩き、久しぶりにルーブル、オルセー、オランジェリーの各美術館も再訪して至福の時を過ごしました。 エッフェル塔の前で「ボンジュール!」モロッコ最大のモスク=ハッサン2世大モスクの前でパリへはモロッコから入りました。モロッコは初めてです。アフリカ大陸も初めてです。カサブランカをはじめ、フ……

ムーンサルトレター 2009年10月3日

シンとトニーのムーンサルトレター 第050信

第50信 鎌田東二ことTonyさんへ オリンピックの次回の開催場所がブラジルのリオデジャネイロに決定しましたね。国際オリンピック委員会(IOC)は2日にデンマークの首都コペンハーゲンで総会を開き、2016年夏季五輪開催都市を決める投票を行ないましたが、その結果、東京は第2回目の投票で落選しました。アメリカのシカゴは第1回目の投票で落選しました。 オバマ大統領や鳩山首相が自ら行なった渾身のプレゼンテーションも実らなかったわけです。でも、わたしは鳩山首相のプレゼンのスピーチの内容は興味深く感じました。なぜなら、近代オリンピックの創始者であるピエール・ド・クーベルタンの名前を出していたからです。……

ムーンサルトレター 2009年9月5日

シンとトニーのムーンサルトレター 第049信

第49信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、お元気ですか?先の衆議院選挙では、大方の予想通りに民主党が圧勝しました。ついに政権交代が実現しますね。9月1日には、わたしたちの仕事に関係の深い消費者庁もスタートしました。これから政治も経済も社会も大きく変化していきます。そんな中で、Tonyさんは多忙な日々を送られていることと存じますが、わたしも、ここのところ異常な忙しさを体験しています。本業でも多くの案件があるのですが、それに加えて、9月には3冊の著書、2冊の編著、1冊の監修書、つまり合計6冊の本が一度に刊行されるため、その校正やら何やらで休日ゼロのめまぐるしい毎日なのです。 今回は……

ムーンサルトレター 2009年8月6日

シンとトニーのムーンサルトレター 第048信

祝!4周年 第48信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、このムーンサルトレターも48信目です。ついに4周年を迎えましたね。4年といえば、大学に入学して卒業するまでの長さですよ。生まれたばかりの赤ん坊は、もう歩いて言葉をしゃべっていますよ。よく、ここまで続いたものです!まあ、前回のレターも、わたしが『思い出ノート』の話題に終始し、Tonyさんが『1Q84』の話題に終始するといった形であまり噛み合ってはいませんでしたが(笑)、これからもお互いが言いたいことをつれづれなるままに書き、たまにはスウィングしながら、少しでも「楽しい世直し」につながっていけばいいですね。 それにしても、ここ最近……

ムーンサルトレター 2009年7月7日

シンとトニーのムーンサルトレター 第047信

第47信 鎌田東二ことTonyさんへ 梅雨でうっとうしい日が続きますが、お変わりありませんか?今夜は満月で、しかも七夕です。なんて贅沢なことでしょうか!気づけば、このレターも、もう47信目になりました。次回で、まる4年になるのですね。前任者の鏡リュウジさんが、たしか全部で41回分のレターを残されています。開始した当初は、とても鏡さんのように続けることは無理だろうと思っていましたが、本当に時の過ぎるのは早いものです。これまでの46信のレターには、46回分のわたしの「思い出」が詰まっています。 「思い出」といえば、このたび究極のエンディングノートをめざして、『思い出ノート』(現代書林)なるもの……