ムーンサルトレター 13th page

ムーンサルトレター 2015年6月3日

シンとトニーのムーンサルトレター 第120信

祝!!ムーンサルトレター120信(10周年) 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、120回目の満月が上りました。今年は終戦から70周年、地下鉄サリン事件から20周年という大きな節目の年ですが、わたしたちのムーンサルトレターがついに10年目を迎えたのですよ!10年間といえば、当時生まれた赤ちゃんは小学4年生になっているんですよ。すごいじゃありませんか、えらいことじゃありませんか、今宵は大いに祝おうじゃありませんか!120回達成を記念して、レターの単行本化である『満月交感』上・下(水曜社)の続編もぜひ出版しましょう! さて、この1ヵ月間というも……

ムーンサルトレター 2015年5月4日

シンとトニーのムーンサルトレター 第119信

第119信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、お元気ですか?世間ではゴールデンウィークの最中ですが、わたしは執筆三昧です。つい先日、『唯葬論』(三五館)という新刊を脱稿しましたが、次は『永遠葬』(現代書林)が待っています。こちらは今月中に書き上げて、7月末には刊行する予定です。70回目の「終戦の日」となる8月15日までに、『唯葬論』と『永遠葬』の2冊が揃うでしょう。ところが、その他にも『お墓の作法』という新しい本の企画を進めています。青春出版社の「青春新書」から年内には刊行します。このムーンサルトレターを単行本化する案件も含めて、現在、6冊の書……

ムーンサルトレター 2015年4月4日

シンとトニーのムーンサルトレター 第118信

第118信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、春爛漫ですが、お元気ですか?今夜は半年ぶりの皆既月食でしたが、あいにく小倉は雨で見ることができませんでした。わたしは、沖縄から北九州に戻ったばかりです。本日、「都市成長力日本一」として知られる沖縄県の豊見城市に新しいセレモニーホールである「豊崎紫雲閣」が完成し、その竣工神事を行いました。沖縄県で7番目、全国で61番目の紫雲閣です。いま、沖縄県の米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐって、移設を推進している国と反対を掲げて沖縄県知事に当選した翁長知事とが対立しています。わたしは、「セレモニーホール」とは「……

ムーンサルトレター 2015年3月6日

シンとトニーのムーンサルトレター 第117信

第117信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、2月20日は久しぶりに東京でお会いできて嬉しかったです。同日の夜に開催された「『生と死』を考える学び」と題するトークショーでTonyさんと共演させていただきました。このトークショーは、わたしも寄稿した『じぶんの学びの見つけ方』(フィルムアート社)から生まれたイベントで、さまざまなジャンルの人が「学び」について大いに語るものです。会場は、恵比寿の「amu」というイベントスペースです。お花屋さんと一緒になっている不思議なスペースです。 19時になって、トークショーが開始されました。冒頭、このイベントを企画・立案された二橋さんより、「大人の遊……

ムーンサルトレター 2015年2月4日

シンとトニーのムーンサルトレター 第116信

第116信 鎌田東二ことTonyさんへ 2月3日の夜は小倉の松柏園ホテルで「節分祭」が行われ、豆まきをしました。その後は、「隣人祭り合同厄除け祝い」が開催され、わたしは主催者代表として挨拶をしました。そこで「『祝い』と『呪い』は反対語であり、裏腹である」という話をしました。『呪いを解く』(文春文庫)という著書をもつTonyさんには釈迦に説法で恐縮ですが、もともと「呪詛」と「予祝」は同根ですよね。「呪い」も「祝い」ももともと言葉が「告(の)る」つまり「言葉を使う」という意味であり、心の負のエネルギーが「呪い」であり、心の正のエネルギーが「祝い」ということです。最近、日本は「イスラム国」から呪……

ムーンサルトレター 2015年1月6日

シンとトニーのムーンサルトレター 第115信

第115信 鎌田東二ことTonyさんへ 今年最初の満月が小倉の上空に昇りました。Tonyさん、あけましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。 お正月はいかがお過ごしになられましたか?元旦の朝、わたしは例年通りに北九州の門司にある皇産霊神社を訪れ、初詣をしました。雪が激しく降っていたので大事を取り、自家用車は運転しませんでした。迎えの車に乗って、6時半頃に自宅を出発しました。高速道路が通行止めなので一般道を通りましたが、途中は雪景色でした。雪のため、今年は残念ながら「初日の出」を拝むことはできませんでした。 皇産霊神社で初詣しました皇産……

ムーンサルトレター 2014年12月6日

シンとトニーのムーンサルトレター 第114信

第114信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、今年最後の満月が上りました。慌ただしい師走の中、いかがお過ごしですか?わたしは相変わらず、バタバタしております。先月は盛りだくさんの報告をさせていただきましたが、あの後にもいろいろな出来事がありました。 まず、11月11日に、わたしはTonyさんの母校である國學院大學の教壇に立ちました。市民向けに「國學院大學オープンカレッジ」が実施されていますが、今年から、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会および互助会保証株式会社の共催で、オープンカレッジ特別講座「豊かに生きる——人生儀礼の世界——」が全5回で開催されました。「人生儀礼の世界」「誕生……

ムーンサルトレター 2014年11月7日

シンとトニーのムーンサルトレター 第113信

第113信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、お元気ですか?5日の月は「ミラクルムーン」と呼ばれる月でしたが、御覧になりましたか?なぜミラクルなのかというと、171年ぶりに幻の「3度目のお月見」=「後(のち)の十三夜」が出現したからです。 今月はTonyさんに報告したいことが山ほどあります。まずは、10月12日に両国の「シアターX」で舞台を鑑賞しました。東京ノーヴィレパートリーシアターによる「古事記〜天と地といのちの架け橋〜」ですが、なんとTonyさんの『超訳古事記』(ミシマ社)が原作なのですね。 この舞台、まことに幻想的でした。冒頭から、いきなり劇場中が真っ暗闇になって驚き……

ムーンサルトレター 2014年10月7日

シンとトニーのムーンサルトレター 第112信

第112信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、その後、目のお具合はいかがですか?くれぐれも無理はされないで下さい。でも、緊急手術も成功し、網膜剥離が治って良かったですね。今夜の満月もよく見えますか。今夜は皆既月食ですが、京都から見えますか?小倉からはよく見えました。じつは、本日10月8日はわたしの九州国際大学の客員教授としての初の講義が行われました。九国大デビューを果たした後に見る満月は格別でありました。また昨夜は、北九州八幡西区のサンレーグランドホテルで「隣人祭り・秋の観月会」を開催し、恒例の「月への送魂」を行いました。 九州国際大学で初の講義を行いました昨夜の「隣人祭り〜秋の……

ムーンサルトレター 2014年9月9日

シンとトニーのムーンサルトレター 第111信

第111信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、このたび入院されたことを遅まきながら知ったとき、大変驚きました。昨日、9月8日、京都大学こころの未来研究センター研究員の奥井遼さんから以下のメールが届きました。 「鎌田先生が先々週の金曜日に網膜剥離で緊急手術を受けられました。まだ入院中ですが、本日、退院なさる見通しが立ったそうですので、ご報告申し上げます。今のところの退院予定日は今週の金曜日(12日)です。手術後、入院中はずっとベッドにうつ伏せの絶対安静状態を維持しておられます。そもそもの原因についてはよく分からないそうなのですが、症状としては、左目の網膜に何らかのきっかけで穴があき、……