2017年 date

ムーンサルトレター 2017年12月4日

シンとトニーのムーンサルトレター 第151信

第151信 鎌田東二ことTonyさんへ 今年最後の満月は、今年最大の「スーパームーン」です。6月の満月より3割も明るいとか。Tonyさん、お元気ですか?すっかり寒くなりましたが、風邪など引かれていませんか?とうとう師走になりましたね。もうすぐ今年が終わるなんて信じられません。わたしは相変わらずバタバタと日々を過ごしていますが、ここのところ毎日、「天皇制」と「大相撲」について考えています。 まずは「天皇制」について。1日に開催された皇室会議では、天皇陛下が2019年4月30日に退位される日程が固まりました。平成は再来年の4月末で終わります。翌5月1日……

ムーンサルトレター 2017年11月4日

シンとトニーのムーンサルトレター 第150信

祝!ムーンサルトレター150信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、ムーンサルトレターが150信目になりましたよ。すごいですね。わたしたちの往復書簡、もしかしてギネスに近づいているのではないでしょうか?本当に、Tonyさんと素晴らしい御縁をいただいて、心より感謝しております。10月26日には、小倉でお会いできて嬉しかったです。NEW松柏園ホテルで開催された「サンレーグループ創立50周年記念祝賀会」にお越し下さり、本当にありがとうございました。 サンレー50周年祝賀会で挨拶する佐久間進乾杯の音頭を述べる鎌田東二 また、祝賀会では乾杯の音頭をお取り……

ムーンサルトレター 2017年9月6日

シンとトニーのムーンサルトレター 第149信

第149信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、お元気ですか?このたびは、恐山菩提寺院代の南直哉さんとの対談本『死と生——恐山至高対談』(東京堂出版)のご刊行、おめでとうございます。わたしにもご献本いただき、ありがとうございました。とても刺激的な対談本ですね。南さんについては、すでに著書『恐山——死者のいる場所』(新潮新書)を読み、興味深い方だなと思っておりました。ちなみに、同書は拙著『死が怖くなくなる読書』(現代書林)でも紹介しています。15年ほど前に一度、わたしは恐山を訪れました。Tonyさんの言われるように、「死者のテーマパーク」である……

ムーンサルトレター 2017年8月8日

シンとトニーのムーンサルトレター 第148信

第148信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、お元気ですか?9月になって、ようやく少し涼しくなってきましたね。それにしても、今年の夏は暑かったですね。北朝鮮のミサイル発射や核実験という嫌な出来事もありました。大きな自然災害がなかったのが救いでしたが・・・。自然災害といえば、昨年は熊本地震がありました。8月22日、わたしはその熊本を訪れました。「熊本の冠婚葬祭王」として知られたセルモグループの安田会長の葬儀に参列したのです。 翌23日は故人が想いを込めて作られた結婚式場「エルセルモ熊本」において、一般社団法人・全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の……

ムーンサルトレター 2017年8月8日

シンとトニーのムーンサルトレター 第147信

第147信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、暑中お見舞い申し上げます。7月26日には久々にお会いできて嬉しかったです。その日の昼から、わたしは互助会保証株式会社の監査役会、続いて14時から取締役会が開催され、わたしも同社の社外監査役として参加しました。それから、いったん赤坂見附のホテルに帰ってから、わたしは四谷の上智大学に向かいました。その夜、上智大学グリーフケア研究所の人材育成講座科目「グリーフケアと人間学」で連続講義を行うためです。 上智大学四谷キャンパスの6号館409教室で、18時から最初の特別講義を行いました。テーマは「唯葬論〜なぜ人……

ムーンサルトレター 2017年7月9日

シンとトニーのムーンサルトレター 第146信

第146信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、梅雨の季節ですが、お元気ですか?このたびの北部九州の豪雨では、自然の脅威というものを改めて感じました。7月5日から、福岡県と大分県の両県には大雨特別警報が発表されました。わが社の社員や施設も多いのでとても心配でしたが、なんとか今のところは無事のようです。わたしが住む北九州市でも、各所で避難指示(緊急)が発令され、わがスマホもアラームが鳴り続けていました。歴史的な豪雨の被害は甚大で、犠牲者の数も増え続けています。心より御冥福をお祈りいたします。鎮魂の祈りとともに、わたしは最古にして最強の言霊を持つ「あ……

ムーンサルトレター 2017年6月9日

シンとトニーのムーンサルトレター 第145信

第145信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、ご新著『日本人は死んだらどこへ行くのか』(PHP新書)のご刊行、誠におめでとうございます。また、ご献本いただき、ありがとうございました。早速拝読し、ブログにも感想を書かせていただきましたが、日本人の死生観の本質を見事に解明されていますね。最澄、本居宣長、平田篤胤、柳田國男、折口信夫、南方熊楠、宮沢賢治、遠藤周作といった日本思想史のキーパーソンの死生観を追い、日本人の魂の原郷を求めておられます。非常に平易な表現でリーダブルでありながら、『世直しの思想』や『世阿弥』などの最近の力作でTonyさんが訴えてこ……

ムーンサルトレター 2017年5月11日

シンとトニーのムーンサルトレター 第144信

第144信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、ゴールデン・ウィークはいかがお過ごしでしたか?わたしは、久々に自宅でゆっくり過ごしました。しかし、4月は20日から24日まで中国を訪れました。冠婚葬祭総合研究所が主催する「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」の視察研修ですが、わたしは同研究会の副座長を務めています。これまで、前身の「東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」の時代から、韓国、台湾、ベトナム、ミャンマー、インドなどを訪問しました。しかし、「アジア」を名乗る研究会なら、やはり中国を外すわけにはいきません。 今回は、10年ぶりの上海をはじめ、長沙、……

ムーンサルトレター 2017年4月12日

シンとトニーのムーンサルトレター 第143信

第143信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、前回はムーンサルトレターをお送りするのが遅れてしまい、大変失礼しました。風邪と航空中耳炎と鬼の攪乱の三位一体で、満月夜の文通を忘れるという前後不覚、痛恨の極みでありました。今回は万全を期して、送らせていただきます。 小倉は桜が満開です。Tonyさんは花見をされましたか?わたしは桜を見るたびに、わが人生の終わりをイメージし、その修め方について想(おも)いを馳せます。日本人は「限りある生命」のシンボルである桜を愛(め)でてきました。日本人がいかに桜好きかは、毎年のように桜に関する歌が発表されて、それが……

ムーンサルトレター 2017年3月15日

シンとトニーのムーンサルトレター 第142信

第142信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、レターをお送りするのが遅れてしまい、すみません。このムーンサルトレターの開始以来、わたしは約12年にわたって、毎月の満月の夜には必ずレターをお送りしてきました。それが今回、初めて満月の日を失念してしまいました。痛恨のきわみですが、2回目の台湾旅行で風邪をこじらせたのに加え、日本への帰路に航空中耳炎になってしまい、混乱の中にあったからです。ごめんなさい、鬼の撹乱であります。 そう、今月はサンレー創立50周年記念旅行で2回も台湾を訪問したのです。まずは、1日の10時15分福岡発のキャセイパシフィック(C……