シンとトニーのムーンサルトレター 第021信
第21信 鎌田東二ことTonyさま Tonyさんが中沢新一氏について述べた前回のレターを読み、深く考えさせられました。なにか、宗教という一種の危険物を取り扱う人間の業のようなものまで感じました。島田裕巳氏の『中沢新一批判』については、ネット上でも騒然となっています。さまざまな人からさまざまな意見が発せられていますが、わたしは、葬儀という視点からこの問題を考えてみたいと思います。というのも、父である民俗学者の故・中沢厚氏も、叔父である歴史学者の故・網野善彦氏も、ともに自身の葬儀さえ拒否するほど、葬儀の徹底的な否定者でした。ここに、中沢新一という人の謎を解く鍵があるように思えるのです。 葬儀と……