ムーンサルトレター 22nd page

ムーンサルトレター 2008年4月20日

シンとトニーのムーンサルトレター 第032信

第32信 鎌田東二ことTonyさま Tonyさん、このたびは誠におめでとうございます!今年の1月16日に、Tonyさんから次のようなメールが来ました。「突然ですが、私事の変化をお伝えします。昨年の12月18日に決定していたことですが、来る4月1日から京都大学こころの未来研究センターに本務が移ることになりました。同大学院教育学研究科でも少し授業担当します。京都造形芸術大学は、客員として関わります。4月以降は、月は造形大、火水木と京大勤務になり、ほとんど京都住まいとなります。」 昨年末から「来年はビッグ・サプライズがありますよ」と言われていましたが、こういうことだったとは!わたしは大いに驚……

ムーンサルトレター 2008年3月20日

シンとトニーのムーンサルトレター 第031信

第31信 鎌田東二ことTonyさま Tonyさん、いよいよ春が近づいてきましたが、お元気ですか?わたしは、トルコとアラブ首長国連邦(UAE)に行ってきました。トルコのイスタンブールは一度は訪れたいと思っていた憧れの街ですが、想像以上に文化ゆたかな素晴らしいところで、とても気に入りました。「イスタンブール」という言葉の響きも何だか素敵に感じられ、「東西の文化交はる港町イスタンブール響きまた良し」という歌を詠みました。それから、ボスホラス海峡の光景は、とても関門海峡に似ていると思いました。海峡というものは、どことなく同じ香りを放つものですね。初めて訪れたはずなのに、わたしの心に強い郷愁の念が湧い……

ムーンサルトレター 2008年2月20日

シンとトニーのムーンサルトレター 第030信

第30信 鎌田東二ことTonyさま Tonyさん、先月29日に北九州で開催された当社会長であり父である佐久間進の旭日小綬章受章祝賀会にわざわざお越しいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、全国で4回にわたって祝賀会が開催され、総計1000名以上の皆様がお越し下さいました。多くの方々に祝っていただき、さぞ父も感無量であったと思います。 また、父はこのたび、『わが人生の「八美道」』(現代書林)という著書を上梓いたしました。父がこれまでの人生で気づいてきたさまざまな事柄を八つのシンプルな言葉にまとめたものです。沖縄在住の写真家である安田淳夫さんの美しい写真も多数掲載されています。この……

ムーンサルトレター 2008年1月20日

シンとトニーのムーンサルトレター 第029信

第29信 鎌田東二ことTonyさま あけまして、おめでとうございます。旧年中は、大変お世話になりました。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。Tonyさんにおかれましては、御母堂様が昨年逝去されましたゆえ、静かなお正月を送られたことと存じます。 わたしは、例年どおりに九州最北端にある門司・青浜の皇産霊神社に初詣でに出かけ、海上に昇る初日の出を拝みました。皇産霊神社には、わがサンレーグループの総守護神である皇産霊大神が祭られています。その後、北九州での新年祝賀式典を終えて北陸に飛び、修験道で知られる白山を正面から仰ぐ「今江紫雲閣」の竣工記念式典に臨みました。昨年はサンレー創立41周年でした……

ムーンサルトレター 2007年12月25日

シンとトニーのムーンサルトレター 第028信

第28信 鎌田東二ことTonyさま メリー・クリスマス!今日はいかがお過ごしですか?神道に立脚しながらも、あらゆる宗教に対してオープンなTonyさんのことですから、きっとご自分なりのクリスマスを楽しまれていることと思います。クリスマス・イブの昨夜は見事な満月でしたね。満月のイブの夜!なんて素敵なことでしょう!まるで、「13日の金曜日」の反対みたいですね。 クリスマス・イブといえば、一昨年を思い出します。あの日の夜、東京自由大学でTonyさんや玄侑宗久さんたちと集いました。そして、一緒にクリスマス・ソングを歌いました。あれは、神道も仏教も儒教もキリスト教も関係ない、ただただ平和な一夜……

ムーンサルトレター 2007年11月22日

シンとトニーのムーンサルトレター 第027信

第27信 鎌田東二ことTonyさま Tonyさん、先日の京都造形芸術大学の地域文化演習、まことにお疲れさまでした。11月2日に英彦山に登られた後で小倉に来られ、当社の松柏園ホテルで久しぶりにお会いしたときは嬉しかったです。翌3日に、学生さんたちと一緒に宗像大社を参拝され、当社の小倉紫雲閣を見学されてから、昨年と同様に松柏園ホテルにおいて特別講義が行われました。まずは北九州市立大学の佐藤眞人教授が「宗像大社と神道の成立」について話され、次にわたしが「現代の冠婚葬祭の冒険」というテーマで話させていただきました。 結婚式や葬儀の真のあり方、それに哲学・芸術・宗教が融合した「宗遊」という考え方につ……

ムーンサルトレター 2007年10月24日

シンとトニーのムーンサルトレター 第026信

第26信 鎌田東二ことTonyさま すっかり秋めいて、涼しくなってきました。この1ヵ月の間に、実にさまざまなことがありましたね。わたしの好物である赤福の不正出荷問題、および、厚生労働省と製薬会社によるC型肝炎感染者リスト問題には暗澹たる気分になりました。もともと、「食」や「薬」などの生命に関わる分野は、利益を追求する資本主義には馴染まないのかもしれません。 また21日未明には、比叡山中の明王堂で最難関荒行とされる「堂入り」が達成されました。延暦寺大乗院の星野円道住職が戦後12人目の達成者となりましたが、9日間連続で寝ず、食べず、飲まず、横にならず、ひたすら不動真言を唱え続けるというのですか……

ムーンサルトレター 2007年9月25日

シンとトニーのムーンサルトレター 第025信

第25信 鎌田東二ことTonyさま Tonyさん、お元気ですか。九月も末になって、夜には我が家の庭で虫の声が聞こえますが、日中はまだ暑さが続きますね。わたしは、あいかわらずバタバタと慌しい毎日を送っております。おかげさまで、『面白いぞ人間学』(致知出版社)も上梓いたしました。 そんな中、先日、東京は神保町の岩波ホールで一本の映画を観ました。「ヒロシマナガサキ」というドキュメンタリー映画です。アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞に輝いたスティーブン・オカザキ監督が、500人以上の被爆者に会い、25年という歳月をかけて取材を重ね、ようやく完成させた渾身の作品です。14人の被爆者の証言と、実際の爆……

ムーンサルトレター 2007年8月28日

シンとトニーのムーンサルトレター 第024信

第24信 鎌田東二ことTonyさま ボンジュール!ヨーロッパから帰ってきました。今回の収穫は、バチカン美術館にシスティナ礼拝堂、カプリ島にモン・サン・ミッシェル。いずれも初めて訪れた場所です。バチカンのサン・ピエトロ寺院は何度も訪れていますが、美術館やシスティナは時間の関係や修復中などで、これまで中に入る機会がありませんでした。ミケランジェロの描いたモーセとイエスの生涯をじっくり鑑賞し、いろいろ考えさせられました。プロレスラーのような筋骨隆々としたマッチョなイエスには、ギリシャ哲学の影響が強く見られます。そう、ミケランジェロは熱烈なプラトン主義者でした。システィナ礼拝堂の中で、西洋における三……

ムーンサルトレター 2007年7月27日

シンとトニーのムーンサルトレター 第023信

第23信 鎌田東二ことTonyさま ようやく九州でも梅雨が明けました。今年の夏は思ったより猛暑にはならず、平年並みとか。でも、ヨーロッパでは殺人熱波が問題になっています。実はわたしは、8月7日から1週間ほどフランスとイタリアに行く予定なのです。ただでさえ暑いのが大の苦手で、真夏は滝のように汗をかくため、「ハンカチ王子」ならぬ「ハンカチ親父」と自称しています。今からヨーロッパ行きが不安ですが、熱中症にならないように気をつけます。 このところずっと忙しく、せっかく7月20日に当社の松柏園ホテルで鏡リュウジさんのトーク・ショーを開催しましたのに、業界の会合と重なって四国に飛びました。鏡さんとお会……