京都伝統文化の森協議会のクラウドファンディングへのご支援をお願いいたします

シンとトニーのムーンサルトレター 第044信

第44信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、ヨーロッパはいかがでしたか?パリにも行かれたとのことで、久々の「魂の里帰り」を満喫されたことだと思います。日本では、各地で桜の花が咲き、多くの人が花見で盛り上がりました。わたしも小倉の自宅や実家の庭で、東京の四谷で、金沢の兼六園で、それぞれの桜を楽しみました。それにしても、日本人は本当に桜が好きです。最近、『花をたのしむ』(現代書林)という本を上梓したのですが、その中に「バラを愛する西洋人、桜を愛する日本人」という一文を書きました。西洋人が「 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第043信

第43信 鎌田東二ことTonyさんへ  ひと雨降るごとに暖かくなり、春の予感がいたします。また満月の夜がやって来ました。わたしにとって、いや日本人にとって、最近の大きなニュースといえば、なんといっても日本映画『おくりびと』が第81回アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したことです。日本映画界初の快挙!レターの第37信にも書きましたように、弊社ではこの映画の前売券を大量購入し、ほぼ全社員で鑑賞いたしました。また、周囲の親しい方々にもチケットをお配りしてきましたので、このたびの快挙の感動はひとしおでした […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第042信

第42信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、また満月の夜がやって来ました。今夜はあいにくの雨ですが、昨夜までの月は見事に輝いていました。冬は空気が澄んでいて、ことさら月が明るく感じます。なぜ、月は光輝くのか。いうまでもなく、太陽光を反射しているからです。前回のレターは、その太陽の話題で盛り上がりましたね。とくに、俳優の仲代達矢さんの「人間、太陽がある限り生きていける」という言葉は心に突き刺さりました。  その言葉が何かに似ているなと思って、よく考えたところ、父である佐久間進の著書『わが […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第041信

第41信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、新年あけましておめでとうございます。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。Tonyさんは、師走は風邪を引かれていたそうですが、もう良くなられたのでしょうか。お正月は、いかがお過ごしになられましたか。  わたしは、例年通り、九州最北端にある門司・青浜の皇産霊神社に会社の幹部一同と元日参拝しました。今年は雪が降り、あいにく初日の出を見ることができませんでした。年の初めに旭日が拝めないと、やはり物足りません。わたしの会社は、その名のごとく、サンレ […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第040信

第40信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、お元気ですか?このレターも、もう40信目ですよ。早いものですね。前回のレターの最後に、Tonyさんの「人間は人間中心とエゴを尊重しすぎたのではないでしょうか」という言葉がありました。たしかに、そうかもしれません。そういう側面があるとわたしも思いますが、また一方で、現代の社会において人間は決して尊重されていないとも感じます。特に、人間の命がまったく尊重されていないのではないでしょうか。  最近のショッキングなニュースといえば、なんといっても「元 […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第039信

第39信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、わたしは、いま金沢にいます。昨日は北陸大学で授業を行ない、今日は「北國新聞」のインタビューを受けました。もともと金沢は大好きな街でしたし、弊社の拠点も多いのでよく訪れていましたが、北陸大の客員教授になったおかげで、さらに来る回数が増えました。先日は、金沢を中心としたサンレー北陸の社員旅行にも参加し、立山・黒部の紅葉を楽しんできました。その後、長野に足を伸ばして、善光寺にお参りしました。  善光寺といえば「観光仏教」を象徴する寺のひとつだといえ […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第038信

第38信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、『聖地感覚』(角川学芸出版)の御出版、まことにおめでとうございます。早速読ませていただきましたが、面白くて一気に読了しました。とくに、東山修験道の章が迫力満点ですね。Tonyさんは、東山を新月の夜や満月の夜に懐中電灯ももたずに歩かれることがしばしばあるとか。「初めの頃は少し怖い思いもしたが、今ではとくに新月の夜の暗闇の中を歩いていると、心の底から喜びと安心感がふつふつとたぎってくるようになった」と書かれていて、仰天しました。本当に大丈夫ですか […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第037信

第37信 鎌田東二ことTonyさんへ  日中はまだまだ残暑が厳しいですが、夜の庭には虫の声も聞こえるようになり、すっかり秋らしくなってきました。なによりも、今日は中秋の名月です。でも、今夜は空が曇って月が見えません。まことに残念ですが、つい数日前までは妖しいほど美しい9月の月光を浴びて、瞑想的な気分になっていました。瞑想とは魂のコントロール技術だと思いますが、月光が人間の魂に与える瞑想的な魔力を見事に表現した人物に宮沢賢治がいます。  賢治は20代の半ばに東岩手火山に登り、一夜を明かしました。そ […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第036信

第36信 鎌田東二ことTonyさんへ  Tonyさん、毎日あいかわらずの暑さですが、お元気ですか?わたしは、今日、小学3年生になる下の娘と一緒に映画「崖の上のポニョ」を観てきました。わたしの大好きな「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」などの完成度に比べると、正直、物足りなかったです。宮崎駿監督の前作「ハウルの動く城」と同様にストーリーの背景がわかりにくかったように思います。でも、魚のポニョが嵐の海の上を疾走し、ついに宗介と再会するシーンには感動しました。また、月が海上に浮かぶ場面が美しかったです […]

シンとトニーのムーンサルトレター 第035信

第35信 鎌田東二ことTonyさんへ  せっかく梅雨は明けましたのに、あいにくの曇り空で今夜の満月が見えません。  Tonyさん、またもや14歳による事件が発生しましたね。名古屋駅から東京へ向かう高速バスを乗っ取った疑いで16日に逮捕されたのは、なんと中学2年生でした。少年は、運転手の首にナイフをつきつけ、大胆にも車中から「バスジャックした」と自ら110番通報して「犯行宣言」しました。学校によれば、学級委員も務める積極的な生徒だったそうですが、その犯行の理由というのがまた驚きです。親に叱られて、 […]

1 21 25