ムーンサルトレター 11th page

ムーンサルトレター 2017年7月9日

シンとトニーのムーンサルトレター 第146信

第146信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、梅雨の季節ですが、お元気ですか?このたびの北部九州の豪雨では、自然の脅威というものを改めて感じました。7月5日から、福岡県と大分県の両県には大雨特別警報が発表されました。わが社の社員や施設も多いのでとても心配でしたが、なんとか今のところは無事のようです。わたしが住む北九州市でも、各所で避難指示(緊急)が発令され、わがスマホもアラームが鳴り続けていました。歴史的な豪雨の被害は甚大で、犠牲者の数も増え続けています。心より御冥福をお祈りいたします。鎮魂の祈りとともに、わたしは最古にして最強の言霊を持つ「あ……

ムーンサルトレター 2017年6月9日

シンとトニーのムーンサルトレター 第145信

第145信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、ご新著『日本人は死んだらどこへ行くのか』(PHP新書)のご刊行、誠におめでとうございます。また、ご献本いただき、ありがとうございました。早速拝読し、ブログにも感想を書かせていただきましたが、日本人の死生観の本質を見事に解明されていますね。最澄、本居宣長、平田篤胤、柳田國男、折口信夫、南方熊楠、宮沢賢治、遠藤周作といった日本思想史のキーパーソンの死生観を追い、日本人の魂の原郷を求めておられます。非常に平易な表現でリーダブルでありながら、『世直しの思想』や『世阿弥』などの最近の力作でTonyさんが訴えてこ……

ムーンサルトレター 2017年5月11日

シンとトニーのムーンサルトレター 第144信

第144信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、ゴールデン・ウィークはいかがお過ごしでしたか?わたしは、久々に自宅でゆっくり過ごしました。しかし、4月は20日から24日まで中国を訪れました。冠婚葬祭総合研究所が主催する「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」の視察研修ですが、わたしは同研究会の副座長を務めています。これまで、前身の「東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」の時代から、韓国、台湾、ベトナム、ミャンマー、インドなどを訪問しました。しかし、「アジア」を名乗る研究会なら、やはり中国を外すわけにはいきません。 今回は、10年ぶりの上海をはじめ、長沙、……

ムーンサルトレター 2017年4月12日

シンとトニーのムーンサルトレター 第143信

第143信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、前回はムーンサルトレターをお送りするのが遅れてしまい、大変失礼しました。風邪と航空中耳炎と鬼の攪乱の三位一体で、満月夜の文通を忘れるという前後不覚、痛恨の極みでありました。今回は万全を期して、送らせていただきます。 小倉は桜が満開です。Tonyさんは花見をされましたか?わたしは桜を見るたびに、わが人生の終わりをイメージし、その修め方について想(おも)いを馳せます。日本人は「限りある生命」のシンボルである桜を愛(め)でてきました。日本人がいかに桜好きかは、毎年のように桜に関する歌が発表されて、それが……

ムーンサルトレター 2017年3月15日

シンとトニーのムーンサルトレター 第142信

第142信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、レターをお送りするのが遅れてしまい、すみません。このムーンサルトレターの開始以来、わたしは約12年にわたって、毎月の満月の夜には必ずレターをお送りしてきました。それが今回、初めて満月の日を失念してしまいました。痛恨のきわみですが、2回目の台湾旅行で風邪をこじらせたのに加え、日本への帰路に航空中耳炎になってしまい、混乱の中にあったからです。ごめんなさい、鬼の撹乱であります。 そう、今月はサンレー創立50周年記念旅行で2回も台湾を訪問したのです。まずは、1日の10時15分福岡発のキャセイパシフィック(C……

ムーンサルトレター 2017年2月11日

シンとトニーのムーンサルトレター 第141信

第141信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、先日は小倉でお会いできて嬉しかったです。1月28日(土)、サンレー]創立50周年記念の「サンレー文化アカデミー」のクライマックスとなる舞台「古事記〜天と地といのちの架け橋〜」がリバーウォーク北九州の北九州芸術劇場で上演されました。劇団「東京ノーヴィレパートリーシアター」による舞台で、ロシア功労芸術家であるレオニード・アニシモフ氏が芸術監督を務めます。株式会社サンレーの主催、朝日新聞社、西日本新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社の後援によるイベントです。原作は、Tonyさんが書かれた『超訳古事記』(……

ムーンサルトレター 2017年1月12日

シンとトニーのムーンサルトレター 第140信

第140信 鎌田東二ことTonyさんへ 今年最初の満月が上りました。Tonyさん、あけましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。お正月はいかがお過ごしになられましたか?元旦の朝、わたしは例年通りに北九州の門司にある皇産霊神社を訪れ、初詣をしました。見事な初日の出も拝みました。神社では、「歳旦祭」の神事が行われました。最初にサンレーグループの佐久間進会長が、続いてわたしが玉串奉奠しました。多くの同志とともに、それぞれの家族の幸福と会社の繁栄を祈願しました。 皇産霊神社から見た初日の出歳旦祭終了後に挨拶……

ムーンサルトレター 2016年12月14日

シンとトニーのムーンサルトレター 第139信

第139信 鎌田東二ことTonyさんへ 今年、最後の満月を東京で見上げています。それにしても、TonyさんのHPが閉鎖されているのには驚きましたよ。12月12日が最終リミットだというのに一向に再開されないのでヒヤヒヤしました。結果、12日の深夜にギリギリ間に合って再開できたわけですが、ともかく良かったですね! 前回のレターを11月14日にお送りしたのですが、その後、いろんな出来事がありました。最も大きな出来事は、11月18日、わがサンレーが創立50周年を迎えたことです。その日の朝から、サンレーグループ発祥の地である松柏園ホテルの顕斎殿で、奉告祈願祭が執……

ムーンサルトレター 2016年11月14日

シンとトニーのムーンサルトレター 第138信

第138信 鎌田東二ことTonyさんへ いま、「月見会」から戻ったところです。北九州市八幡の猪倉の染織工房で開催された「北九州のヤクザな文化人の会」という秘密結社(笑)の月見会です。今夜の月は、1年で最も地球に近づき、満月が大きく見える「スーパームーン」でしたが、八幡の山中でも一瞬だけ拝むことができました。また、染織家の築城則子さんの手料理と美味しいお酒を味わいながら、みなさんとの会話を楽しんできました。ここのところ、曹洞宗、社会福祉協議会、日本赤十字社などでの講演が相次ぎ、また18日のサンレー創立50周年記念式典の準備などで慌ただしい日々を送っていま……

ムーンサルトレター 2016年10月16日

シンとトニーのムーンサルトレター 第137信

第137信 鎌田東二ことTonyさんへ Tonyさん、お元気ですか?今夜は満月ですが、小倉のあいにくの雨です。でも、14日の夜に北九州市八幡西区のサンレーグランドホテルで「隣人祭り・秋の観月会」が盛大に開催されました。恒例の「月への送魂」も行われました。夜空に浮かぶ月をめがけ、故人の魂をレーザー(霊座)光線に乗せて送るという「月と死のセレモニー」です。 わたしたちの肉体とは星々のかけらの仮の宿ではないでしょうか。入ってきた物質は役目を終えていずれ外に出てゆく、いや、宇宙に還っていきます。宇宙から来て宇宙に還るわたしたちは、宇宙の子なのです。そして、夜……